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開幕間近!2018年平昌オリンピックの大会概要と注目競技

2017 12/27 16:02Mimu
メダル
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2月9日、平昌オリンピック開幕!

いよいよ平昌オリンピックの開幕が近づいてきた。開催期間は2018年の2月9日~25日までの17日間。
会場となる平昌(韓国)は日本と時差がないため、寝不足になることなく、いろいろな競技を観ることができる。

ちなみに平昌とは、ソウルから車で3時間ほどの距離にある村だ。このオリンピックに向けて、仁川国際空港や金浦国際空港、ソウル市内から出発する高速鉄道も開通した。
自然が豊かで観光客も多く、スキー場は人でにぎわっている。ただ高原地帯ゆえに非常に気温が低く、最高気温が氷点下になることもある。
競技はメイン会場となる平昌のほか、江陵(カンヌン)、旌善(チョンソン)で種目別に行われる予定だ。

今大会は7競技102種目が開催

平昌オリンピックでは、7競技102種目が開催される。7競技というのは以下の通り。


  • スキー
  • スケート
  • アイスホッケー
  • ボブスレー
  • バイアスロン
  • リュージュ
  • カーリング

これらの競技を細かく分類したものが種目。例えばスケートは「スピードスケート」、「ショートトラック」、「フィギュアスケート」の3つに分けられる。
その中のフィギュアスケートは「男子シングル」、「女子シングル」、「アイスダンス」、「ペア」、「団体」の5種目に分けられる。今回は、注目の種目をいくつかピックアップしていこう。

いつの時代も日本が強い!スキージャンプ

過去のオリンピックを見ると、スキージャンプやフィギュアスケート、スピードスケートなどはメダル獲得数が多い。特にスキージャンプは、昔から日本が強い種目のひとつだ。
72年の札幌オリンピックでは70m級で笠谷幸生が金、金野昭次が銀、青地清二が銅と表彰台を独占した。98年の長野オリンピックではラージヒル個人で船木和喜が金、ラージヒル団体(岡部孝信・斉藤浩哉・原田雅彦・船木和喜)でも金と、2種目を制覇。
これらはいまだ名場面として語り継がれている。

2014年のソチオリンピックでは、葛西紀明がラージヒル個人で銀、ラージヒル団体(清水礼留飛・竹内択・伊東大貴・葛西紀明)では銅と、2つのメダルを獲得している。葛西にとって、個人では7度目のオリンピックにして初、団体でも92年リレハンメル以来のメダルであり、日本人選手として最年長記録となる41歳256日でのメダル獲得となった。
今シーズンもレジェンドは健在であり、最年長記録の更新にも期待がかかる。

また、女子では高梨沙羅にも注目したい。中学生の時から世界大会で実績を残していた高梨であるが、満を持して出場した2014年のソチオリンピックでは、ノーマルヒル4位と不完全燃焼。
オリンピック後のワールドカップでは総合優勝を重ねているだけに、今度こそオリンピックの場で頂点に上り詰めたい。

平昌オリンピック最注目種目!フィギュアスケート

フィギュアスケートも、近年日本が結果を出している種目である。92年アルベールビルの伊藤みどり(銀)、2006年トリノの荒川静香(金)、2010年バンクーバーの浅田真央(銀)・高橋大輔(銅)。そして2014年ソチの羽生結弦(金)。
21世紀に入って、すでに4つのメダルを獲得している。しかも、そのうち2つが金メダルだ。

やはりもっとも期待がかかるのは、ソチオリンピック金メダリストの羽生だろう。ソチ以降も国際大会で結果を残し続けており、平昌では2連覇がかかる。
ただ心配なのは、怪我のリハビリが長引いているということだ。11月に右足関節外側靱帯を負傷し、その後骨と腱にも炎症があることが判明。
これまでの実績もあって代表には選出されたが、オリンピック本番までにベストコンディションに戻せるだろうか。

羽生のほか、男子は宇野昌磨・田中刑事、女子は宮原知子・坂本花織が代表に選ばれた。田中は羽生と同学年の23歳、宇野は20歳、宮原は19歳、坂本は17歳でまだ高校生。
世界と戦える次世代の選手が出てきているのも、フィギュアが大きな注目を集めている理由だろう。平昌オリンピックが終わってからも、まだまだ見どころの多い種目である。

世界新記録が続出!スピードスケートが熱い

スピードスケートにも注目したい。2010年のバンクーバーで、男子500mで長嶋圭一郎(銀)、加藤条治(銅)、女子団体追い抜きの小平奈緒・穂積雅子・田畑真紀(銀)と実績は十分。
さらに、平昌オリンピック直前のこの時期になって、世界記録を更新する選手が続出しているというのも、より期待を膨らませる。

2017年12月8日、アメリカのソルトレークシティで行われたワールドカップにて、女子団体追い抜きが2分50秒87の世界新記録を樹立した。走者は高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那の3人。
だがさらに驚くべきなのは、この種目、3試合連続で世界記録を更新しているということだ。11月に2分55秒77、12月2日にも2分53秒88 (この日の走者は高木美帆・高木菜那・菊池彩花)。いまや、走るたびに世界記録を塗り替えている。

また12月10日に行われた女子1000mでは、小平奈緒が1分12秒09の世界新記録を打ち立てた。こちらは従来の記録を0秒09上回る記録である。
彼女もまた、平昌に向けて最高の仕上がりを見せているようだ。今度はオリンピックの舞台で、世界一の走りを見せてくれるだろう。