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腕の力で誰よりも速く!車椅子マラソンのタイム

2017 7/10 10:25ゆうり
車椅子マラソン
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出典 blurAZ/Shutterstock.com

かなりのスピード感を味わえる車椅子マラソン。 3輪タイプのレーサーと呼ばれる競技用車椅子に乗り、大きな後輪を腕の力だけでこいで走る。 その時の速さはどれくらいなのだろうか? 今回は車椅子マラソンの最高記録や平均時速などを、一般的なマラソンと比較しながら紹介する。

車椅子マラソンの世界記録

車椅子マラソン男子の世界記録は、1999年大分国際車椅子マラソン大会でスイスのハインツ・フライ選手が出した1時間20分14秒だ。健常者の男子マラソンの世界記録は2時間03分59秒だ。
車椅子マラソン女子の世界記録は、2013年大分国際車椅子マラソン大会で日本の土田和歌子選手が出した1時間38分07秒だ。健常者の女子マラソンの世界記録は2時間15分25秒だ。
男子も女子も、一般的なマラソンより車椅子マラソンの方が遥かに速いことがわかる。

車椅子マラソンと健常者マラソンのスピード比較

車椅子マラソンの平均時速は31.7km、健常者マラソンの平均時速は20.4kmなので、約1.5倍の速さになる。5kmのラップで比較すると、車椅子マラソンの場合は10分、健常者マラソンは15分。100mのラップは、車椅子マラソンが11.4秒、健常者マラソンが17.6秒になり、それぞれのラップで車椅子マラソンは、健常者マラソンの2/3のタイムで走れることがわかる。
車椅子マラソンのトップ選手の場合は、公道を走る50ccのバイクを抜き去るようなスピードで走っているようだ。

車椅子マラソンの最高速度

障がいの程度が軽いクラス、T54の世界記録だが、100mが13秒76、200mが24秒18、400mが45秒07だ(2012年9月9日現在)。スタートした直後はやや遅いのだが、スピードに乗れば100mが約10秒、時速は36kmほどになる。
いずれも半分がコーナーで占められるトラックでの記録なので、これをマラソンのフィニッシュ前の直線と考えると、時速37~38kmに達しているだろう。また、レース中の下り坂では時速50kmを超えており、2008年の北京パラリンピックの銀メダリスト、笹原廣喜選手の最高時速は68kmだそうだ。

男子車椅子マラソンの世界記録

車椅子マラソンの世界記録は、ハインツ・フライ選手(スイス)の1時間20分14秒、1999年大分国際車椅子マラソン大会で出されたIPC公認の世界記録だ。また歴史あるボストンマラソンの車椅子の部で出される記録を、公認ではないがもうひとつの世界記録としている。
なぜならコースの違いというものがあり、折り返しのないほぼ一直線のコースであるボストンマラソンのタイムと、高低差のある他のマラソンのタイムを単純に比較することが出来ないからだ。
もうひとつの世界記録は、ジョシュア・キャシディ選手(カナダ)の1時間18分25秒になっており、これも未だ破られていない。IPCの公認記録ではないといっても、他の大会と同じ種別の世界新記録として扱わないだけで、記録は称賛に値するものになっている。

女子車椅子マラソンの世界記録

女子車椅子マラソンのIPC公認世界記録は、2013年に土田和歌子選手(日本)とマニュエラ・シャー選手(スイス)が出した、大分国際車椅子マラソン大会でのタイム、1時間38分07秒だ。
もうひとつの世界記録として、ボストンマラソンでのタイムがある。こちらも2011年の土田和歌子選手のタイム、1時間34分06秒が最高である。2016年4月に行われたボストンマラソンでは、土田和歌子選手は1時間43分34秒で第3位に入っている。

まとめ

42.195kmという距離を、腕の力だけで走る車椅子マラソン。 原付のバイクをも追い越してしまうそのスピード感、その迫力にワクワクしてしまいそうだ。 健常者のマラソンとはひと味もふた味も違う魅力を持った車椅子マラソンを、ぜひ一度見に行ってみて欲しい。

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