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大会を支える存在!パラリンピックのスポンサーとは?

2017 7/10 10:01芝田カズヤ
陸上競技選手
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Photo by sportpoint/Shutterstock.com

オリンピックやパラリンピックといった世界的な大会を開催するには、たくさんのお金や宣伝が必要となります。そのような時に大会を支えるのがスポンサーの存在。今回はパラリンピックに焦点を当て、スポンサー企業について紹介したいと思います。

そもそもスポンサーってなんだ?

スポンサーとは「スポーツの大会やテレビ番組、イベント、施設などに対してお金を支援してくれる企業や団体、個人」のことをさします。スポンサーはお金を支援することで、自社や自団体の宣伝やPRを行うことを目的としています。
例えばサッカーチームのユニフォームには企業名が記載されていますが、これはチームを支援する代わりに、ユニフォームに名前を記載することで宣伝を行うというものです。
チームにとってはお金の支援をして貰えて、企業にとっては自社の名前を売ることができるという、両者にとってメリットがあるのがスポンサーという制度です。
スポンサーになると、大会に関する呼称の使用やロゴの使用といった権利が与えられます。

大きな大会には有名企業が集まる

スポンサーとなる企業や団体は自分たちの宣伝をするという目的があるため、より多くの人の目に止まる大会のスポンサーをしたいという考えがあることが予想されます。
例えばオリンピックやパラリンピック、サッカーのワールドカップなど世界的な大会はスポンサーにとって大きな宣伝効果を得ることができる大会です。
このような大きな大会でスポンサーをするにはやはり多額のお金が必要となるため、世界的にも有名な大企業がスポンサーを務めています。
ただしオリンピック・パラリンピックに関しては原則として、一業種一社しかスポンサーとして契約することができません。ですので、例えば「コカコーラ」と「ペプシ」はどちらも有名ですが、契約できるのが一社のみということになります(オリンピックはコカコーラが契約しています)。

日本からは2社!ワールドワイドパートナー

では、今回のテーマであるパラリンピックのスポンサーはどのようになっているのでしょうか?
オリンピック・パラリンピックのスポンサーにはいくつかの種類があり、その最高位は「ワールドワイドパートナー」と呼ばれています。このワールドワイドパートナーは、オリンピック・パラリンピックやそれに関係するイベントや活動をグローバルレベルでの支援を行います。
このパートナー契約はIPC(国際パラリンピック委員会)と結ばれます。2020年のパラリンピックでは、日本企業から「パナソニック」と「トヨタ」がワールドワイドパートナーになっています。

ワールドワイドパートナーは全部で6社

日本からは、2社が契約しているワールドワイドパートナーですが、このパートナーとして契約しているのは世界で6社のみです。
日本企業を除く残りの4社はクレジットカードでおなじみの「VISA(ビザ/アメリカ)」、家電メーカーの「SAMSUNG(サムスン電子/韓国)」、ITサービス企業である「Atos(アトス/フランス)」、義肢、装具などの開発を行う総合医療福祉機器メーカーの「ottobock.(オットーボック/ドイツ)」が務めています。
また、別の契約ではありますが「インターナショナルパートナー」として保険会社の「Allianz(アリアンツ/ドイツ)」、エネルギー企業である「BP(ビーピー/イギリス)」も国際レベルで多くの国のアスリート支援などを行っています。

その他にもあるスポンサー契約

2020年の東京大会に関しては、国際的なスポンサーである「ワールドワイドパートナー」「インターナショナルパートナー」の他にも国内向けのスポンサーである「ゴールドパートナー」「オフィシャルパートナー」「オフィシャルサポーター」があります。
例えばオフィシャルパートナーの味の素は企業の特徴を活かして栄養面でアスリートをサポートします。また、ゴールドパートナーであるブリヂストンは事業活動を通してのサポートを行うことを表明しています。 このように、様々な企業が様々な契約カテゴリーでパラリンピックを支えているのです。

まとめ

ここまで、パラリンピックのスポンサーについて紹介してきました。パラリンピックの主役は選手であり、皆さんが見るのは競技場面だと思います。スポンサーは大会の主役ではありませんが、大会を支える重要な存在だと言えます。