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ろうあ障がい者のオリンピック!デフリンピックの大会内容とその歴史

2017 7/10 10:01Ai Sugimoto
手話
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Photo by Photographee.eu/Shutterstock.com

デフリンピックという国際的なスポーツ大会を耳にしたことがありますか。これは耳に障がいがある人たちを対象としたスポーツ大会です。2017年7月には第23回夏季大会がトルコで開催されました。ここではデフリンピックの概要をはじめ、その歴史やパラリンピックとの違いを説明します。

デフリンピックって何だろう?

デフリンピックは一言でいうと「聴覚障がい者のためのオリンピック」。オリンピック、パラリンピックと同様に4年に一度開催されています。もちろんデフリンピックも、夏季・冬季で大会が開催されています。
デフリンピックという名前は、ろう者を示す英語の「Desf(デフ)」と「オリンピック(Olympics)」を掛け合わせて作られた言葉です。デフリンピックは歴史のある大会です。今の名称は2001年から使用されていますが、聴覚障がい者の国際スポーツ大会として、90年以上の歴史を持ちます。

デフリンピックの歴史は?

デフリンピックがはじめて開催されたのは、今から約90年以上前の1924年8月にフランス・パリで開催された夏季大会です。最初の大会に参加したのは9カ国、145選手。
その後はヨーロッパを中心に開催され、1965年はじめてヨーロッパ以外の国で開催されました。この時の開催地はアメリカ・ワシントン。日本がはじめて出場したのもこの大会です。
はじめての冬季大会は夏季大会開催から約20年後の1946年にオーストリア・ゼーフェクトで開催されました。この大会に参加したのは5カ国、33選手でした。

デフリンピックとパラリンピックの違いは?

では、デフリンピックとパラリンピックの違いは何でしょうか。
大きな違いは参加できる選手やその競技スタイルにあります。まずデフリンピックに参加できるのは「聴覚障がい者」という点です。選手間や審判とのやり取りには国際手話が用いられます。競技におけるスタート音なども視覚的に分かるよう工夫されているのも違いの一つ。
さらに競技中はもちろん、競技会場内では補聴器を使用することができません。これはすべての選手に音のない状態で競技に参加してもらうため。パラリンピックには1995年以降、組織間の方針の違いで聴覚障がい者が参加できていない状態が続いています。デフリンピックは聴覚障がい者が競技をおこないやすいよう工夫をしていますが、それ以外はパラリンピックのルールに則って運営されています。

デフリンピックの種目は?

デフリンピックではオリンピックやパラリンピック同様、多数の競技が開催されます。2017年に開催されるトルコ大会では21競技がおこなわれる予定です。
デフリンピックでは陸上競技や水泳、柔道や空手といった武道はもちろん、バスケットボールやバレーボール、サッカーといった団体競技も開催されています。またボウリングなどのオリンピックでは開催されていない競技もデフリンピックでは開催されます。
冬季競技ではアルペンスキーやスノーボード、カーリングなど5競技が実施されています。

日本人選手の派遣実績とメダルの獲得について

デフリンピックにおける日本人選手の派遣実績やメダル獲得はどうなっているのでしょうか。
日本人選手がはじめて出場したのは1965年にアメリカ・ワシントンで開催された夏季大会。本大会には日本代表団として7人の選手が派遣されました。冬季大会にはその2年後の1967年に出場します。この時には3人の選手が派遣されました。
前回ブルガリア・ソフィアで開催された第22回夏季大会では、219名の選手・スタッフが派遣されました。この時に日本選手団は2個の金メダル、10個の銀メダル、9個の銅メダルを獲得しました。

まとめ

視覚障がい者のオリンピックであるデフリンピックの歴史とその概要、パラリンピックとの違いを中心に説明しました。パラリンピックだけでなく、ぜひデフリンピックにも注目してみてください。

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