JOCスポーツ賞とは?
JOCスポーツ賞とは、JOC=日本オリンピック委員会が制定しているスポーツの賞だ。
1991年にはじまったこの賞は、年に1度JOCに加盟するスポーツ団体のうち、優れた成績を残した選手や指導者、団体が表彰される。
賞には「年度賞(最優秀賞、優秀賞、新人賞、特別功労賞からなる)」、「特別栄誉賞」、「特別貢献賞」、「トップアスリートサポート賞」がある。これらの賞は毎年全ての部門で受賞者がいるというわけではなく、例えば、年度賞の最優秀賞の受賞者がいない年もある。
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毎年、その年に活躍したアスリートやチームを表彰するのが、JOCスポーツ賞だ。これまでに何度も授与されてきた同賞だが、歴代の受賞者にはどのような人たちがいるのだろうか?これまでの受賞者や受賞理由を解説しよう。
JOCスポーツ賞とは、JOC=日本オリンピック委員会が制定しているスポーツの賞だ。
1991年にはじまったこの賞は、年に1度JOCに加盟するスポーツ団体のうち、優れた成績を残した選手や指導者、団体が表彰される。
賞には「年度賞(最優秀賞、優秀賞、新人賞、特別功労賞からなる)」、「特別栄誉賞」、「特別貢献賞」、「トップアスリートサポート賞」がある。これらの賞は毎年全ての部門で受賞者がいるというわけではなく、例えば、年度賞の最優秀賞の受賞者がいない年もある。
マラソンの高橋尚子氏は、2000年度に年度賞のうち最優秀賞を受賞した。受賞理由はお分かりの方もいると思うが、シドニーオリンピックでの金メダル獲得だ。レース終盤にサングラスを投げ捨てスパートをかけるシーンを覚えている人も多いのではないだろうか?
高橋氏の金メダルは、日本の女子陸上界においては史上初、男女含めても戦後初という快挙だった。当時の瞬間最高視聴率は59.5%という驚異の数字で、日本中が注目していたことがわかる。この快挙を考えれば最優秀賞の受賞は当然といっても過言ではない。
フィギュアスケートの羽生結弦選手も忘れてはならない受賞者だ。オリンピックで金メダル、史上初めて300点を超える記録を残した選手として、今や世界ナンバーワンの選手といえる羽生選手が、年度賞の最優秀賞を受賞したのは2013年度だった。
2013年度(2013?2014シーズン)はソチオリンピック金メダル、グランプリファイナル優勝、世界選手権優勝とその力を遺憾なく発揮し、日本中にフィーバーを巻き起こした。今もなお記録を残し続ける羽生選手、再びこの賞を受賞する日がくるかもしれない。
JOCスポーツ賞を受賞するのは選手たちだけではない。「トップアスリートサポート賞」は選手の強化のために支援したり、競技に専念できる環境を整えたりする企業や大学に送られる賞だ。
例えば2004年に同賞を受賞したルネサステクノロジは「ルネサス高崎」というソフトボールチーム(現在は廃部)を所有し、当時のチームにはアテネオリンピックで銅メダル、北京オリンピックで金メダルを獲得した上野由岐子選手が所属していた。
このような企業の他にも国士舘大学や日本体育大学、東海大学など多くのトップアスリートを排出している大学も受賞している。
デザイナーのコシノジュンコ氏も受賞者だ。スポーツの賞になぜデザイナー?と疑問に思う方がいるかもしれないが、コシノ氏はJOCとの深いつながりがある。実は、コシノ氏はかつてJOCのエンブレムをデザインしたことがあるのだ。このようなスポーツ界への貢献もあって、2013年度に特別貢献賞を受賞している。
コシノ氏の受賞は、スポーツ界が選手だけでなく多くの人の関わりによって構成されている、ということを改めて実感させてくれるものとなった。
JOCスポーツ賞の歴代受賞者について紹介してきた。誰もが知っているアスリートから、スポーツ界の裏方として選手やチームを支える人々や団体など、様々な受賞者がいる。ぜひ、選手やチームはもちろんのこと、スポーツに関わる全ての人々に注目していただきたい。