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読売新聞社主催の日本スポーツ賞ってどんな賞?歴代受賞者紹介

2017 5/1 19:13芝田カズヤ
その他
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Photo by Annette Shaff/Shutterstock.com

毎年スポーツ界ではたくさんの記録やスター選手が誕生している。そのような記録を残したり、活躍した選手やチームに与えられる賞の1つが日本スポーツ賞だ。そんな日本スポーツ賞の歴代受賞者について紹介したいと思う。

日本スポーツ賞とはどんな賞?

日本スポーツ賞は、読売新聞社の主催で毎年行われるスポーツ賞だ。その年に活躍した選手やチーム、団体などに贈られる賞で、1951年から開始された。
受賞者の決定は、まず各競技団体からその年の推薦者が出され、その中から日本オリンピック委員会会長や、各競技の代表者などで構成される選考員会によって行われる。
賞にはグランプリの他に、オリンピックが開催される年に限りオリンピック特別賞(1964年から)、1999年以降は特別賞、奨励賞、特別功労賞が年によって授与されている。

2年連続グランプリ!伊調馨選手

最初に紹介するのはレスリングの伊調馨選手だ。伊調選手は、2015年と2016年の2年連続でグランプリを受賞している。過去に2年連続受賞をしたのは、2002年、2003年の北島康介氏(水泳)のみなので、2年連続受賞の凄さがわかるかと思う。
伊調選手は、2015年は世界選手権とアジア選手権で優勝、2016年は記憶に新しいリオデジャネイロオリンピックでオリンピック4連覇を果たすなど、世界を相手に圧倒的な力を見せ続けている選手だ。日本スポーツ賞の受賞は誰もが納得するものなのではないだろうか?

メキシコ五輪サッカー日本代表

1968年にオリンピック特別賞を受賞したのは、メキシコ五輪サッカー日本代表だ。サッカーファンの方ならメキシコオリンピック日本代表と聞いてピンとくるかもしれないが、銅メダルを獲得したチームだ。サッカー男子における日本のメダル獲得は、今のところこのメキシコオリンピックの銅メダルのみだ。
当時の日本では、サッカーは決してメジャーなスポーツではなく、世界の中でも弱い国だった。現在からは考えられないかもしれないが、ワールドカップ出場なんて夢のまた夢という状況だ。
そんな中、世界を相手に銅メダルを獲得したわけだから、サッカー界のみならず、日本のスポーツ界全体にとっても大きな偉業となった。

ご存知、レジェンド!葛西紀明選手

スキージャンプの葛西紀明選手も有名な受賞者だ。葛西選手は2014年にオリンピック特別賞を受賞している。2014年といえば、葛西選手がソチオリンピックで活躍した年。41歳というスキージャンプ選手としては異例の年齢でありながら、個人で銀メダル、団体で銅メダルを獲得したその姿はまさにレジェンド。
ちなみに、このメダル獲得は、オリンピックにおけるスキージャンプの最年長メダリストとして、ギネス記録にもなっている。
葛西選手の実力とそのレジェンドっぷりが受賞につながっているのだ。

招致活動をたたえて!日本オリンピック委員会

日本オリンピック委員会(JOC)は2013年に特別功労賞を受賞している。2013年といえば2020年の東京オリンピックの開催が決定した年だ。「tokyo」や「お・も・て・な・し」という言葉を覚えている人も多いはずだ。
1964年以来2度目のオリンピックの招致に成功したこともありJOCは特別功労賞受賞となった。
オリンピックは自治体だけでなく国や国民みんなの協力がなければ招致することはできない。そんな一大プロジェクトであるオリンピック招致成功は、2013年のスポーツ界を象徴する出来事の1つだ。

まとめ

日本スポーツ賞の歴代受賞者を紹介してきた。スポーツの歴史を振り返ると当時の自分がどんなことをしていたかなんていうことも思い出すのではないだろうか? 今後、スポーツ界が次にどのような歴史を刻んでいくのか、楽しみである。