オリンピックでの競い方
オリンピックにおけるリュージュは、
- 一人乗り(男女それぞれ)
- 二人乗り(男女の区別なし)
- チームリレー
が採用されています。
一人乗りは2日に分けて合計4回、二人乗りは1日2回のタイムトライアルを行い、その合計タイムが小さい方から順番に順位が決定していくという方式です。リュージュはソリで滑走する競技のため、体重が重い方が加速度が上がり有利になります(コースアウトの危険も増えますが)。
しかし、体重制限はありません。また、男女それぞれ規定の重さまでの重りを追加することが可能です。
どうすればオリンピックに出られるのか?
オリンピックに出場するためには、もちろん、日本国内で代表選手にならなければなりません。まず、その前提として年間2万円の登録料を支払うことが必要です。この2万円の中にはヘルメットなどのレンタル代、そして滑走料も含まれているので、2万円とリュージュさえ準備すればオリンピックに出場できる可能性があるということになります。
リュージュに関しては、国内の競技人口が50人前後と非常に少ないのですが、代表選手になるためには、オリンピック派遣人数・及び派遣標準タイムをクリアした上で、世界大会で出場権を獲得する必要があります。
リュージュはどこが強いのか
リュージュはその語源が木でできたソリであることからわかるように、元々はソリ遊びから発展したスポーツです。発祥地であるヨーロッパは強豪国が多く、中でもドイツの実績・実力は飛び抜けています。他にもオーストリア・カナダなどが強豪国に数えられています。
後述するように、日本はまだこの競技でメダルを獲得したことはありません。まずは、どんな競技なのかを知ってもらい、競技人口を増やして、派遣人数も増やすことが必要です。
リュージュ日本代表の今まで
リュージュは、1964年のインスブルック大会からオリンピックの正式競技となりました。それ以来、日本代表は、1972年の札幌大会の男子二人乗り(荒井理・小林政敏組)の4位が最高順位です。また、札幌オリンピックでは女子一人乗りの大高優子選手も5位に入賞しています。
近年では金山英勢選手が日本のエースとして活躍中です。ワールドカップ予選などでは世界でもある程度上位のタイムをたたき出し、期待されてはいるのですが、なかなかメダルまでたどり着いていないのが現状です。
ピョンチャンオリンピックに向けて
次回冬季オリンピックは2018年のピョンチャンオリンピックです。ソチオリンピックでは上記の金山選手は39選手中30位という成績でしたが、年齢はまだ23歳です。また、金山選手は、169cm78kgと小柄であり、メダリストとは最高時速で5km/h以上の差がありますが、ソチオリンピックでは6位・8位の選手は金山選手よりも小柄であり、体格の上では十分勝負することが可能です。
また、同大会では40歳・42歳の選手が表彰台に上がっており、今後経験を積んでいく金山選手の飛躍、そして、金山選手に続く日本代表選手の活躍が期待されます。
まとめ
このように、オリンピックで採用されてから50年以上が経過しているリュージュですが、未だに日本代表はヨーロッパの分厚い壁に阻まれ続けています。
今後、金山選手を抜き、ヨーロッパ勢を倒せるような選手の台頭に期待したいところです。