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オリンピックとスポンサーの知られざる関係とは?

2016 10/27 18:11
夏季オリンピック画像
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Photo by focal point / Shutterstock.com

今年はリオ、そして2020年には東京五輪が開催されます。世界中の選手が競うスポーツの祭典に関心が高まります。運営に関わりたい、会社の知名度やイメージを上げたい企業にオススメの、オリンピックのスポンサーの歴史や、東京五輪のスポンサーシップなどをまとめました。

オリンピックスポンサーの歴史

古代ギリシャのオリンピアの祭典をもとに1896年にアテネ大会から始まった、華やかなオリンピックですが、莫大な費用が問題になっている側面があります。費用の問題で、近年では立候補辞退という国もありました。そのため、1984年のロサンゼルス五輪から商業主義をとりいれ、ショービジネス化し、スポンサーを一業種につき一社に絞ることによりスポンサー料を高く吊り上げたり、聖火リレー走者からも参加料を徴収し、黒字化に成功しました。
反面、スポンサーの意向が強く運営に影響をおよぼすことにもつながりました。オリンピックの後で何年も負債を抱えたら、市民は大変ですね。

オリンピックスポンサー その役割

オリンピックは選手と同じように、企業にとっても晴れの舞台です。世界中の方へアピールできるチャンスがあります。
開催国はオリンピック競技大会成功のためにオリンピックマーケティングのスポンサーシップを構築します。その役割は、大会運営費の調達、オリンピック、パラリンピックブランドの向上、オリンピックムーブメント・パラリンピックムーブメントの推進、日本代表選手団の競技力の向上があります。五輪大会成功のみならず、さまざまな施策を通してより豊かな日本と世界の未来への貢献を目指しています。

オリンピックのスポンサーとして最高の収益を上げたのはVisa

アメリカのVisaが挙げられます。1985年に国内オリンピック委員会や、国内チームへの協力や数千人の選手への直接支援をはじめ、オリンピックの継続的な成功のために貢献しました。
また、2010年のバンクーバー五輪では、バンクーバーやウィスラーの観光局と提携し、国内・海外旅行のプロモーションも行いました。そうして全ての五輪大会において、Visaは数百台にのぼる売り場のPOS端末や、プレスセンター、国際放送センター、オリンピック選手村、パラリンピック選手村のATMなどの決済システムを担いました。
結果、Visaや加盟銀行には何十億ドルがもたらされたそうです。オリンピック後にもマーケットシェアを格段にアップしました。スポンサーを断った企業は相当後悔したようです。

オリンピックスポンサー ゴールドパートナーとは

ゴールドパートナーになると、オフィシャルパートナーと同様の権利に加えて、さらに特権が与えられるそうです。例えば、日本代表選手団に関して映像や入場権、大会開催中のアスリートの肖像権や、選手の集合写真の使用権、オリンピック特集誌での広告掲出権などがあります。2020年の東京五輪では続々と決まっているそうです。ちなみに、基本的には一業種につき一社なのですが、特例でJALとANAが旅客航空運輸サービス部門で2社とも認められたそうです。

オリンピックスポンサーになると

オリンピックスポンサーになると、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、世界中から注目され、企業の認知度そしてイメージがアップします。スポーツにも力を入れていると好感度が増しそうですね。そして、テレビやラジオで良く聞くあのフレーズ、「~は東京オリンピックを応援しています!」と高らかに告知することができます。4年に一度の最大の宣伝効果を得る、大きなチャンスといえます。
それから、これから就職をされる方はスポンサー企業に就職すると、オリンピック観戦チケットがもらえる…かもしれません。

まとめ

世界中のアスリートが一堂に会し、全力で競うスポーツの競技大会、オリンピックを成功させるにはさまざまな企業が、さまざまなかたちで支援をすることが重要です。そしてそれは、同時に大きなビジネスチャンスにつながります。平和で夢のある未来へと継承していきたいですね。