オリンピックにはメリットとデメリットがつきものである
2020年にオリンピック開催を控える東京では、日に日にスポーツ熱の高まりを感じる。オリンピック開催に伴って、さまざまな経済効果、雇用の増加、国際意識の高まりなど、いろいろなメリットが生じる。
しかし、それと同時に多少なりともデメリットも抱えることが予想されている。両方をきちんと知ったうえで、安心してオリンピックを迎えたいところだ。そのために今回は、デメリットについて紹介しよう。
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2020年の東京オリンピックをより安心して楽しみたい方必見。TVなどではなかなか触れられない、オリンピック開催に伴うデメリットについて紹介しよう。
2020年にオリンピック開催を控える東京では、日に日にスポーツ熱の高まりを感じる。オリンピック開催に伴って、さまざまな経済効果、雇用の増加、国際意識の高まりなど、いろいろなメリットが生じる。
しかし、それと同時に多少なりともデメリットも抱えることが予想されている。両方をきちんと知ったうえで、安心してオリンピックを迎えたいところだ。そのために今回は、デメリットについて紹介しよう。
オリンピックは世界最大規模のスポーツの祭典だ。オリンピック、パラリンピックを合わせると約4週間の間、世界各地から要人や観光客が東京を訪れることになる。世界的な注目度も高いため、目立ちたい人には格好のスポットになることだろう。
単なる目立ちたがりならかわいいものだが、政治的な主張をするための活動やそれにかこつけた暴力行為、いわゆるテロのリスクが高まることも忘れてはならない。もちろん国をあげてテロ対策には取り組んでいますが、国民全体で危機意識を共有することが大切である。
世界中から人が集まることで考えられる危険の一つに感染症がある。
2014年の代々木公園でのデング熱騒ぎを覚えているだろうか。代々木公園周辺を訪れた人が次々にデング熱を発症した。海外渡航歴のない人がデング熱を発症するのは69年ぶりの出来事だった。蚊を媒介する感染症のため蚊の駆除によって事なきを得たが、普通に生活していても、まれにこういった出来事が起きるということが証明された。
オリンピックで東京に海外から人が集まることで、予想しない感染症の流行がおきる可能性が高まることが予想される。
オリンピックを開催した国がその後、不況に陥るという話がよく聞かれる。
特に近年の莫大な開催費を投入するように変貌してきたオリンピックでは、開催した自治体が赤字を抱えてしまうケースも見られる。その赤字は税金として回収しなければいけなくなるので、苦しくなるわけです。個人レベルでいうと、オリンピックへ向けて消費意識も高まりますが、オリンピック終了後はしばらく財布のひもも固くなる。
オリンピックで生じた雇用がその後どれだけ維持されるのかもわからないため、不安な気持ちが経済に悪影響を与えるということも考えられる。
オリンピックのためにいろいろな競技の会場が整備される。とても立派な施設が造られるわけだが、オリンピックが終わった後にどう利用するか頭を悩ませるケースもでてくる。過去の開催国では、利用機会が激減して廃墟のようになってしまうケースも見られている。
こういった問題をクリアするには、柔軟な運用が必要になってくる。その競技専門の会場として使っていくのであれば、競技人口の拡大やスター選手の育成、さまざまなイベントの開催などに力を入れていくことになる。それが難しいのであれば一般に開放して、うまく使ってもらうやり方を見つけていくなど、工夫していくことが求められる。
東京オリンピックのデメリットについて紹介してみた。もちろんいろいろな対策がなされているわけですが、みんなで情報を共有して意識を高めるのは大事なことだと思う。そして2020年に来たる東京オリンピックを安心して楽しもう。