ミシン刺の防具
剣道の防具全体に言えることとして、ミシン刺と手刺というものがある。ミシン刺というのは、文字通りミシンを使って機械的に大量生産されたものをいう。最近では大分品質は向上されたが、それでも硬くて通気性の悪い防具が多い。
ミシン刺の防具の場合、2mm、4mm、5mmといった表記があるが、これは防具の厚さではなく、ミシンの差し幅のことを示している。差し幅が細かいほど、防具は厚く硬くなる傾向がある。厚くて硬いと打突による衝撃を軽くすることができるが、少々動きにくくなる。
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一言で剣道の防具といってもいろいろなものがある。自分に合ったものはいったいどんな防具なのか?初心者では選ぶのが非常に難しい。今回は、そんな初心者でも最適の防具を選ぶことができる選び方についてご紹介する。
剣道の防具全体に言えることとして、ミシン刺と手刺というものがある。ミシン刺というのは、文字通りミシンを使って機械的に大量生産されたものをいう。最近では大分品質は向上されたが、それでも硬くて通気性の悪い防具が多い。
ミシン刺の防具の場合、2mm、4mm、5mmといった表記があるが、これは防具の厚さではなく、ミシンの差し幅のことを示している。差し幅が細かいほど、防具は厚く硬くなる傾向がある。厚くて硬いと打突による衝撃を軽くすることができるが、少々動きにくくなる。
手刺は、機械ではなく、人の手によって縫われた防具のことを言う。ミシン刺の抜い取りと違って、均一さがないことはあるが、しなやかな作りであることが多い。自分のサイズにぴったりと合うようにオーダーメイドをすることができる。
使い込むごとに、自分の体にフィットしやすくなるが、手作りですのでミシン刺に比べて非常に高価だ。縫い幅は、mmではなく一分刺、二分刺と昔ながらの呼び方となっている。
もし、これから防具を買うのが小学生の方であれば、面は多少大きくてもかまわないが、中学生以上であれば、自分の頭にあった面を買う必要がある。大きすぎればグラグラして落ち着かないし、顔やのどを適切に守ることができない可能性がある。少々きついくらいの方が、しっかりと頭を守ることができる。
また、面金という表の金網の部分は、軽量なチタンやジュラルミンを選ぶと面全体の重さを軽くすることができる。
小手は、手を守るものであると同時に、竹刀を持つためのものだ。あまりに大きすぎると竹刀をしっかりと降ることができなくなり、試合にならない可能性がある。
竹刀のない状態で、握る真似をした時に小手の形が竹刀の柄の形になっているものは良い小手なので、チェックしよう。小手は薄いものだと打突されたときにかなり痛い。分厚いめの小手を選ぶとよいだろう。小手は打たれることも多いので、傷みが早い。毎日練習する人であれば複数持っておいたほうが良いだろう。
胴には、主に二つの種類の胴がある。竹で出来た竹胴と、樹脂でできた樹脂胴である。
樹脂胴は、非常に軽くて動きやすいのだが、どうしても打突が体に伝わりやすいので、打たれると結構痛い。竹胴は、少々重いのだが、胴全体が竹でおおわれているので、樹脂に比べると衝撃が伝わりにくい。ただし、竹胴のほうが高価なので、最初は樹脂胴でもいいかもしれない。
垂は、そこまで厳密に寸法を気にする必要があるものではないので、自分の体格にあったものを購入しよう。
さて、今回は剣道の防具の選び方についてご紹介させていただきました。単純にサイズを合わせるだけでなく、素材や縫い方までそれぞれの違いがある。最初はもちろん安価なもので揃えてもいいのだが、本格的に始めるのであれば品質のいいものを長く使うという選択肢もある。ぜひ皆さんも、いろいろ試してみてください。