空手界一の有名人物”大山倍達”
”空手バカ一代”という漫画の主人公にもなった大山倍達(おおやまますたつ)は日本で1番名前が知られている空手家だ。大山倍達は1947年に空手の日本一になりアメリカへ渡る。アメリカで大山は空手のデモンストレーションを行いながらボクサーらと対決をしていた。アメリカから帰国後に素手で牛を倒したという逸話も残している。
そして、空手の流派の一つである極真会館を設立しフルコンタクト系を提唱した。その後全世界に普及させ極真空手ブームを巻き起こすなど選手、指導者として名を残している。
史上最年少王者”内田順久”
1984年に全日本空手道連盟(全空連)で史上最年少王者となった内田順久(うちだよりひさ)も空手の名選手と呼ばれている。1984年から全日本三連覇を果たしその後もタイトルを総なめにしたことで一時代を築き上げた。全空連は寸止め系の団体をまとめている団体で、フルコンタクト系の極真会館などとはルールが違う。
1990年代に総合格闘技のK1が流行り極真会館などのフルコンタクト系の空手が人気となった中で、内田は全空連で人気を得たのだ。引退後は自身で”国際実戦融合空手道内田塾”を設立し指導に励んでいるようだ。
史上初のグランドスラム達成”八巻建志”
極真会館史上初のグランドスラムを達成した八巻建弐(やまきけんじ)も名選手と呼ばれている。グランドスラムとは百人組手達成、ウエイト制大会優勝、全日本空手道選手権優勝、全世界選手権優勝を成し遂げることだ。数々の極真出身者の中でも八巻が最強だったとファンの間では言われている。
それはグランドスラム達成の偉業が大きいだけでなく得意技の上段前蹴りが美しかったことも影響している。八巻は引退後に俳優としても活躍しており映画やドラマなどにも出演を果たしている。
東京オリンピックのエース候補”清水希容”
2020年東京オリンピック空手形競技の女子代表候補とも呼ばれている清水希容(しみずきよう)も名選手だ。形競技は組手ではなく技のキレやパワーなどを審査員の前で披露し採点で優劣が決まる競技だ。その女子形競技において清水は全日本空手道選手権において3連覇、世界選手権優勝を果たしている。
東京オリンピック時に27歳という脂の乗った年齢ということもありエース候補として期待されている。また、オリンピックポスターのモデルにも起用されている。
極真の怪物”フランシスコ・フィリオ”
1990年代から2000年代にかけてK1の舞台で活躍していたこともありフランシスコ・フィリオの名前はご存じの方が多いかもしれない。フィリオはアニメに影響され極真空手を始める。百人組手冠水、全世界ウエイト制空手道選手権重量級優勝と着実にキャリアを積み重ねる。そしてK1で準優勝するなど極真の強さを世界に見せつけた。K1創設者の石井和義館長は「フィリオの中に大山倍達総裁の姿を見た」とも語っておりその凄さが感じられる。
まとめ
空手は流派が別れており一概に誰が最強で名選手かは決められない側面があるのは事実だ。しかし、ここに挙げた5名は各時代、流派、形を問わず名を残した名選手たちだ。東京オリンピックでもさらなる名選手の出現を期待したいと思う。