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謎に包まれた空手の歴史!

2016 11/10 10:16
空手
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Photo by Petr Lerch/ Shutterstock.com

武の道を極める!世界で日本を象徴するスポーツとして広く認知される空手。2020年に開催される東京オリンピックでは正式種目として採用されることとなりました。そんな空手について日本人として少しは豆知識を知っておきたいところ。空手の歴史を軽く振り返ってみましょう。

歴史を学ぶ前に…空手とは何ぞや?

空手が生まれたのは現在の沖縄。琉球王国であった時代に、拳や足を駆使する打撃技が主体となる武術として形成されました。その原型は沖縄の拳法と中国武術の融合。さらには日本武術の影響も加わり、現在の空手へと発展を遂げたとされています。
しかし、今日までに語り継がれている空手の歴史は、明治時代の空手家たちにより伝えられたもの。今でも空手について書かれている文献は見つかっておらず、その全貌は謎に包まれています。

空手の歴史はどのようにして始まったの?

空手は先に記述した通り、その歴史の始まりが琉球王国であること以外は謎の多い武術です。 諸説ある起源の中、もっとも有力とされるのが、次の二つの説といわれています。
ひとつ目は、1392年に明から那覇に移住してきた「?(ビン)人三十六姓」と呼ばれる人々が琉球の人々に中国拳法を伝え、ここから発展した説。
もうひとつは、武術的要素もある「舞方」という琉球舞踊から生まれた「手(ティー)」が、唐手(空手)に発展したという説です。

空手の歴史を紡ぐ流派

空手には、これまで歩んできた歴史の中に様々な流派が存在します。その中でも主なものは「4大流派」と呼ばれる伝統空手です。

"正統派空手"と謳われ、80年以上の歴史がある「松濤館流」。
空手道三大系統のひとつである"那覇手"を元に編み出された「剛柔流」。
"那覇手"に、さらに"首里手"を取り入れ融合させた「糸東流」。
柔術を融合させ空手の可能性を広げた「和道流」。

その他にも様々な流派が存在し、現在の空手を形成しています。

クールジャパンを象徴する日本のスポーツ”KARATE”

世界でも親しまれ、ついには2020年の東京オリンピック開催競技にも選ばれた空手。ワールドワイドに親しまれる歴史を築き上げたのは、海外へと積極的に空手指導員の人材を派遣してきた空手関係者の努力の賜物でしょう。
現在、世界空手連盟には187の国が加盟。競技人口は約6,000万人にもなります。特に海外での空手は、肉体だけではなく精神面を鍛える文化が"クール"だと評判だとか。
まさに"クールジャパン"にピッタリな競技かもしれませんね。

世界で開催される主だった世界大会は?

空手の主な世界大会としてまず名前が挙がるのは、世界空手道連盟(WKF)が主催する「世界空手道選手権大会」と、日本空手協会が主催する「松濤杯争奪世界空手道選手権」。その他にも流派ごとで様々な大会が国内外で開催されており、身につけた技術を競い合っています。
なぜ統一した大会が開催されていないのでしょうか?その理由として、空手は柔道と違い流派も多く、それぞれの団体でルールも違っているため、現時点ではそれぞれの団体ごとに大会が開かれているようです。

まとめ

空手は日本が世界に誇る日本で生まれた武道でありスポーツでもあります。念願叶いオリンピック競技に採用されることとなりました。2020年の東京オリンピック、待ち遠しいですね。
空手はスポーツ観戦として楽しむのはもちろんのこと、趣味として楽しむのもオススメ。心技体すべてを鍛え上げる空手なら、今の自分をひと回り成長させられるかもしれませんよ。