「長い距離だから心配していなかった」
川崎競馬場では上半期の古馬牝馬路線を締めくくる一戦、エンプレス杯(JpnⅡ・ダート2100m)が行われ、C.ルメール騎手が騎乗のメモリアカフェが勝利した。通算では重賞3勝目、前走の兵庫女王盃に続く連勝を飾った。
8頭と少頭数ながら、この路線では実績上位で2走前のクイーン賞ではメモリアカフェに完勝したテンカジョウや、昨年末の名古屋大賞典で重賞初制覇を飾ったアピーリングルック、重賞勝ちこそないが堅実な成績を残すプロミストジーンなどが参戦。2番人気の支持を集めたメモリアカフェにとって、決して楽な相手関係ではなかった。
レースはレイナデアルシーラが逃げ、ラップタイムは6.7-10.8-13.0-14.4-13.6-13.7-14.0-12.0-12.7-13.0-12.2。1周目の3角からスタンド前を通過して向正面に入ったところまで超スローペースを刻み、1300mを通過して2周目に入ったところで一気に2秒もペースが上がったことが見て取れる。
前走に続いてあまり良いスタートを切ることができず、行き脚がつかなかったメモリアカフェは道中後方2番手を追走することとなった。しかし、ルメール騎手は「長い距離だから心配していなかった」と能力を信頼し、焦らずじっくりと構えてレースを進めた。
勝負所の2周目3〜4角では5番手までポジションを押し上げ、直線は大外から伸びてテンカジョウを豪快に差し切り。勝ちタイムは2:16.1での決着となった。
昨年の関東オークスを制しているように川崎2100mというコースへの適性は高いが、それでも、テンカジョウが勝ちパターンに持ち込んだかと思われたところを差し切った点からも着実に地力をつけてきており、充実ぶりがうかがえる。レース上がり37.9のところ36.1でまとめ、瞬発力を見せつけた中身の濃いレースだったと言っていい。














