5番手追走から抜け出す
3日連続重賞開催となった大井競馬場で行われた東京盃(JpnⅡ・ダート1200m)は岩田望来騎手騎乗の3歳馬ヤマニンチェルキが勝利し、重賞3連勝を飾った。
スタートで出遅れたトーセンサンダーが直後に落馬して競走中止となったなか、最内からエンテレケイアがハナを奪う。
しかし2番ゲートから好スタートを切ったマックスも食い下がり横並びの2番手。その他にもサンライズアムール、シアージストも積極的に出していき4頭が広がる先行争い。400mまで12.2-10.4(22.6)、特に200〜400mまでの2ハロン目が速くなり、ペースは流れた。
完璧なスタートとは言えなかったヤマニンチェルキではあったが、「今日の前のレースなどを見ていると、前がなかなか止まらない傾向にあったので、早めに前につけるイメージで」という鞍上のプランどおりに先行争いを前に見ながら徐々にポジションを押し上げ、3角入口では内ラチ沿いの5番手に収まった。
その後もロスのない立ち回りで、直線は逃げていた最内のエンテレケイアと外サンライズアムールの間から伸びて残り200mで先頭に立つと、後続を寄せ付けることなく2馬身差。勝ちタイムは1:10.7で決着した。
3走前の北海道スプリントCは同じ1200mながら3歳限定戦、前走のサマーチャンピオンは1400m戦。今回は重賞実績のある1200m路線のスペシャリストの古馬との戦いで、どこまでやれるか試金石の一戦だったが、全く問題にしなかった。これからまだまだ強くなっていきそうな印象を受ける。
管理する中村直也調教師によると「馬の状態を確認してからになりますが、JBC スプリントを頭に入れながら考えたいと思います」とのこと。
今年は船橋競馬場のダート1000mが舞台で、出走となればGⅠ級競走初挑戦、初距離にもなる。「強い勝ち方だったので、次も自信を持って挑めると思います」と岩田望来騎手は語ったが、どのようなレースをするのか引き続き注目だ。














