日本テレビ盃以来、交流重賞5勝目
「一回出られたのですが、差し返してくれた根性に頭が下がります」
レース後のインタビューでそう語ったのは矢野貴之騎手。浦和競馬場で行われたさきたま杯(JpnⅡ・ダート1400m)はゴール前3頭による大接戦、制したのは南関東・大井所属の8歳牝馬サルサディオーネだった。
8枠10番から出ムチを入れてハナに立つ展開。およそ半馬身間隔で2番手にシャマル、3番手にサクセスエナジーとJRA勢が続き、最初の600mは12.0-11.8-12.1(35.9)で通過する。
向正面に入り、12.4とペースが緩むが3角でヘリオスが外から徐々にポジションを押し上げるなど、勝負どころの800〜1000mでは再び11.5とペースアップ。
内にサルサディオーネ、外にシャマルと2頭が全く並んで最後の直線へと向いた。馬体を併せた追い比べは続き、ゴール手前でサルサディオーネが再び盛り返したが、今度は大外からティーズダンクが強襲。3頭並んでのゴールとなったが、アタマ差制して昨年の日本テレビ盃以来となる交流重賞5勝目を飾った。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
これまではいずれも1600m以上の距離での勝利だったため、距離への対応が懸念点だったが、1400mのスペシャリスト相手でも全く問題なし。むしろ近2走でいずれも敗れた相手が、かしわ記念を制したショウナンナデシコだということを考えれば当然の勝利だったのかもしれない

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)















