今週末も外が伸びる?
今週末の競馬は金、土、日の3日間開催。中山競馬場では20日(金)に3歳牝馬による重賞フラワーC(GⅢ・芝1800m)、22日(日)には皐月賞トライアルのスプリングS(GⅡ・芝1800m)が行われる。そんなレースを占ううえでカギを握る馬場状態について、分析していく。
先週末、14日(土)と15日(日)の中山競馬場の芝コースでは、10レースが行われた。しかし土曜日は朝から雨が降り、午後からは雪へと変わる予想外の天候となり、メインレースの中山牝馬Sが行われる頃には、不良馬場にまで悪化した。これは2014年に馬場改修が行われて以降、初の事例だった。
日曜日は天気が回復したものの、稍重で行われた東風Sの勝ちタイムは1:34.1、上位3着までに入った馬の上がりは36.3、36.3、36.1とパワーが要求される馬場でのレースとなった。
通過順位を見ると、雨の影響を受けた土曜日と重馬場で行われた日曜日の前半2レースは差し馬の台頭が見られたが、稍重に回復して以降の3レースでは、差し馬も馬券に絡みはしているものの、勝ち馬の4角通過順位は先頭、4番手、4番手と先行馬が残る傾向にあったと言える。
しかし、馬場へのダメージは大きかった。勝ち馬が直線で通ったコースを調べてみた結果、内から5頭目より外を通った馬が10レース中7頭と最も多く、内側の馬場状態が悪くなってきていると考えられる。
今週末は晴れ予報となっているので、先行馬の活躍は先週よりは増えるが、少しずつ外差しも決まる馬場になるのではないかと予想する。そうしたことからも、「パワーと瞬発力を兼ね備えている馬」が活躍するとみて、フラワーCではシーズンズギフト、スプリングSはヴェルトライゼンデを推奨馬として取り上げておく。