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AI予想にとってもトライアルレース?弥生賞・オーシャンS的中で本番も楽しみ

2020 3/9 17:00SPAIA編集部
2020年弥生賞を勝ったサトノフラッグⒸ明石智子

Ⓒ明石智子

父をほうふつとさせる走りで重賞勝利

先週末もコロナウイルスの感染拡大を予防するため、JRAでは引き続き無観客競馬が実施された。そうした中、インターネット投票で競馬を楽しむにあたり、助けになってくれるのがAIだ。今回はKAIBAが予想した重賞2レースの結果を振り返っていく。

まずは3月8日(日)、中山競馬場で行われた弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ・芝2000m)から見ていこう。KAIBAの本命はGⅠのホープフルSで3着という実績に加え、道悪で勝利した経験も持っていたワーケア。対抗にはオーソリティ、3番手にサトノフラッグとなっていた。

先手を奪ったのはウインカーネリアンだったが、パンサラッサとディヴィナシオンもピッタリとマークし、4番手以下を引き離してレースを進めていった。上位人気の馬たちは、5番手にオーソリティ、その1列後ろにワーケア、さらに1馬身後ろにサトノフラッグという隊列。

3コーナーで各馬が動きはじめ、大外から一気に進出したサトノフラッグが直線でも力強く伸びて、2着ワーケア、3着オーソリティ以下を完封。4コーナーを回ってくる姿は、今年からレース名に名前がつけられた父ディープインパクトをほうふつとさせるものだった。

予想は▲◎○で的中したものの、上位人気の決着で3連複の配当は420円と堅かった。しかし、サトノフラッグが道悪馬場をこなせたこと、ポテンシャルの高さを把握できたことは、AIにとっても良いトライアルとなったに違いない。4月19日(日)に行われる皐月賞ではどのような予想をするのか、楽しみにしたい。

勝負付けは済んでいなかった?

前日の3月7日(土)には高松宮記念の前哨戦、オーシャンS(GⅢ・芝1200m)が行われた。昨年のスプリンターズSを勝利したタワーオブロンドンと同レースで3着だったダノンスマッシュに人気が集まっていたが、KAIBAもこの2頭を順当に評価。1着に来る期待度を数値化した「期待値」では開きがあり、勝負付けは済んだと判断したのだろう。

しかし、レースでは好位の内でジッと脚をためていたダノンスマッシュが直線で抜け出し、快勝。2着はナックビーナス、タワーオブロンドンはいつもの伸びを欠き3着という結果に終わっている。

予想では○△◎で的中とはなったものの、勝負付けが済んだと決めつけた判断はどうか。

厳しい目でみれば、「時計は速いが上がりがかかる」という今の中山コースの特徴を分析できていれば、ダノンスマッシュを軽視しすることはなかったのではないだろうか。

高松宮記念では、両馬ともに騎手が乗り替わる(川田、ルメール両騎手はドバイで騎乗予定)見込み。それに加えて斤量差も無くなるので、そうした点をAIはどう判断するのか楽しみである。

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