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【フェブラリーS】「大型馬」「リピーターの活躍が目立つ」レースまでに覚えておきたいデータ

2020 2/16 17:00三木俊幸
2019年のフェブラリーSのインフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

5歳馬の成績が優勢

2019年のフェブラリーSのインフォグラフィック

2月23日、東京競馬場では2020年のJRAにおけるGⅠ開幕戦、フェブラリーS(GⅠ・ダート1600m)が行われる。今年は翌週にサウジアラビアで1着賞金1000万ドル(約11億円)という高額レース、サウジカップが新設されたこともあり、ゴールドドリームとクリソベリルが不在のメンバー構成となったが、昨年の覇者インティをはじめとした好メンバーがそろった。

そんなフェブラリーSについて、当日までに覚えておきたい5つのデータについてご紹介しよう。

まずは過去10年の年齢別の成績について見ていく。

過去10年の年齢別成績

3着以内に入った馬30頭中13頭が5歳馬となっており、最も良い成績。次いで4歳馬と6歳馬が6頭で並んでいた。2018年には騙馬のノンコノユメが勝利を果たしているが、牝馬は一度も馬券圏内に絡んでおらず、牡馬が圧倒的に優勢というデータが出ている。

今年のフェブラリーSには、アルクトス、タイムフライヤー、テーオージーニアス、ミッキーワイルド、モジアナフレイバーの5頭の5歳牡馬が出走を予定している。

続いて、馬券圏内に絡んだ馬の馬体重に顕著な傾向は見られたのだろうか。

過去10年馬体重別成績

勝ち馬10頭中8頭が500kg以上の大型馬。その中でも520〜529kgの馬が3勝、2着2回、3着2回と好成績。勝率13.0%、連対率21.7%、複勝率30.4%となっている。もともと大型馬が活躍する傾向にあるダート戦線だが、冬場でさらにパワー必要とされるダートコンディションになっていることが、こうした傾向に繋がっていると言ってもいいだろう。

リピーター候補は2頭

ここまでは年齢と馬体重について触れてきたが、続いては過去10年のフェブラリーSの枠順成績についても見ておこう。

過去10年枠順別成績

過去10年では2枠が3勝、2着2回、3着2回と最も好成績。勝率は15.8%、連対率26.3%、複勝率は36.8%となっている。しかし、スタートしてからも直線が長く続くコース形態であるため、6枠と7枠も2勝ずつ勝利をあげており、比較的外枠を引いてしまったからといって、不利というわけではなさそうだ。

過去10年で3着以内に入った馬

そして最後に過去10 年で3着以内に入った馬たちについても、調べてみた。名前を見ると、トランセンド、コパノリッキー、ゴールドドリームなど、ダート戦線で長年に渡って活躍し続けた名馬の名前が連なっている。

しかし、見ていただきたいのはリピーターの多さ。複数回連対した馬は、エスポワールシチー、テスタマッタ、ワンダーアキュート、コパノリッキー、インカンテーション、ベストウォーリア、ノンコノユメ、ゴールドドリームと8頭もいる。

今年の出走馬の中で、過去に連対を果たしているのは、昨年の覇者インティと2016年2着、2018年優勝馬のノンコノユメの2頭。ノンコノユメは今回、地方競馬に移籍しての参戦となるが、ゴールドドリーム以来の3回目の馬券圏内への好走はあるのか、注目したい。