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【東スポ杯2歳S】毎日王冠とコンマ1秒差の時計でコントレイルがV レースを振り返る

2019 11/18 11:35SPAIA編集部
2019年東スポ2歳ステークスを制したコントレイルⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

コントレイルはテンポ良くキビキビとした周回

11月16日(土)、東京競馬場では来年のクラシックにも直結してくる出世レース、東京スポーツ杯2歳S(GⅢ・芝1800m)が行われた。上位人気馬のパドックでの様子とレースの模様を振り返っていこう。

1番人気はコントレイル。新馬戦を勝ったばかりでキャリアはわずか1戦だが、レースセンスの良さと鋭い末脚が武器の馬だ。パドックではテンポ良く、外めをきびきびと歩いている姿が印象的だった。

2019年東スポ2歳ステークス時のコントレイルのパドックⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

2番人気は、こちらもキャリア1戦のアルジャンナ。2人引きでやや気合いが乗り過ぎている面をのぞかせていたが、ディープインパクト産駒らしいバネのある馬体をしていた。

2019年東スポ2歳ステークス時のアルジャンナのパドックⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

2019年東スポ2歳ステークス時のラインベックのパドックⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

3番人気は母アパパネの仔ラインベック。パドックでは非常に落ち着きをはらっており、休み明けながらも好感が持てた。

衝撃のレコード決着

スタートしてゼンノジャスタがハナを奪うかと思ったが、外から一気にマイネルデステリョが先頭に立って、2コーナーから向正面へと入る。2番手は3頭が並び、内にラインベック、外にソウルトレイン、間をついてゼンノジャスタという隊列に。1番人気のコントレイルはその3馬身後ろの5番手からのレースとなり、前半1000mを58.8秒で通過する。

4コーナーではマイネルデステリョのリードは4馬身ほどあったが、2番手以下は一団となって最後の直線コースへと向いた。残り400mで大外から一気に突き抜けたのはコントレイル。ムーア騎手の檄に応えて最後は独走。結局、後方2番手から追い込んだアルジャンナには5馬身差をつけての圧勝劇となった。さらに4馬身差の3着にはラインベックが入るという結果に終わった。タイムは1:44.5のレコード、今年の毎日王冠を制したダノンキングリーのタイムに0.1秒差という衝撃のタイムでの決着となった。

1000m通過が58.8秒と速かったが、それでもコントレイルはしまい33.1秒でまとめており、素質の高さをうかがわせる内容となった。過去10年でこの東スポ杯2歳Sの勝ち馬は、のちにクラシック戦線をにぎわせるディープブリランテ、ワグネリアン、イスラボニータなどがいるだけに、コントレイルの今後にも注目したい。

2着のアルジャンナも位置取りを考えると頑張った方。相手が悪かっただけで、悲観する内容ではない。

3着のラインベックはペースが速すぎてバテてしまった。ただ、前で立ち回れてセンスがいいし、何といっても牝馬3冠のアパパネの仔。見限るのは早計。

予想は◎アルジャンナは2着という結果だったが、勝利したコントレイルと3着のラインベックは押さえており、3連複は的中。しかし1、2、3番人気での決着でわずか330円という堅すぎる配当だった。

2019年東スポ2歳ステークスを勝ったコントレイルⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)