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マーフィー騎手が短期免許を取得 馬券で狙うべき条件は?

2019 11/8 11:00三木俊幸
オイシン・マーフィー騎手のインフォグラフィックⒸSPAIA
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カタールレーシングの主戦騎手

オイシン・マーフィー騎手ⒸSPAIA

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オイシン・マーフィー騎手が2020年1月5日(日曜)から2月3日(月曜)まで短期免許を取得した。身元引受調教師は国枝栄氏(美浦)。契約馬主は株式会社サトミホースカンパニー。

マーフィー騎手は1995年9月6日生まれ、アイルランド出身。アイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎などで下積みをした後、2013年にイギリスで騎手デビュー。41勝を挙げる活躍を見せると、翌2014年には重賞制覇も果たして、見習い騎手チャンピオンにも輝いた。その後も着実に勝ち鞍を伸ばし、カタールのファハド殿下が代表を務めるカタールレーシングの主戦に抜擢された。

そして2017年にGⅠを制覇すると、迎えた2018年に大躍進を果たす。欧州年度代表馬に選出されたロアリングライオンとのコンビで、エクリプスS、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、クイーンエリザベスⅡ世SとGⅠ4勝を挙げるなど、世界5か国でGⅠ9勝を挙げる大活躍をみせた。

その後2018年12月にJRAの短期免許を取得し、2019年の1月までで25勝を挙げた。中でも最終日となった1月27日の東京競馬では、JRA重賞初制覇となった根岸S(コパノキッキングに騎乗)を含む1日5勝。強烈なインパクトを与えた。

欧州での2019年シーズンは、日本馬との関わりが増えた1年でもあった。日本馬ディアドラとのコンビでナッソーSを優勝、その後の2戦でもコンビを組んだ。またキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSとインターナショナルSではシュヴァルグランに騎乗。日本の関係者から高い評価を受けている。

2019年シーズンはイギリスで860戦168勝の成績。JRA通算は126戦25勝のうち重賞1勝(2019年11月6日現在)。

マーフィー騎手の騎乗スタイルは、両足をぴったりと閉じて、時には鐙を前後に動かすなど、体全体を大きく使うヨーロピアンスタイル。しかし、力強さだけではなく、柔らかさも兼ね備えており、折り合いをつけるのがうまい騎手だ。

筆者は一度マーフィー騎手と握手する機会があったのだが、その手は皮が分厚く、マメもたくさんできていたのに驚いた。競馬場で間近で見かけた際は、その手にも注目してみてほしい。

典型的な先行型の騎手

そんなマーフィー騎手の騎乗について、JRAのデータを分析してみると、脚質に大きな特徴が見られた。

表1_マーフィー騎手脚質別成績ⒸSPAIA

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回数は少ないものの、逃げの競馬に出た8回のうち3勝、3着2回で勝率・連対率は37.5%、複勝率75.0%と驚異的な数字を挙げている。また最も回数の多かった先行脚質でも15勝を挙げ、勝率25.4%、連対率40.7%、複勝率55.9%と好成績を残している。ヨーロッパのスタンダードと言える先行させて脚をためるという競馬をそのまま日本でも続けており、典型的な先行型の騎手だと言っていいだろう。

また1番人気に騎乗した時の成績がすばらしい。勝率44.8%、連対率65.5%、複勝率79.3%、単勝回収率も101%と全て単勝を買っていたとしてもプラス収支になる。

表2_マーフィー騎手1番人気成績ⒸSPAIA

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これは前回が初来日で、日本ではまだ知名度が低かったため、騎手人気しなかったことが理由だろう。しかし、技術の高さを多くのファンが知り、知名度が上がったので、今回は馬質も上がりそうで、配当的には安くなると考えられる。それでも信頼度は高いため、1番人気になったとしても逆らわず素直に買ったほうが良さそうだ。

最後にコース別の成績についても触れておく。

表3_マーフィー騎手コース別成績ⒸSPAIA

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芝で14勝、ダートで11勝とあまり差がないが、芝では勝率25.0%、連対率39.3%、複勝率55.4%なのに対し、ダートでは勝率15.7%、連対率25.7%、複勝率40.0%と落ちるが、他の騎手と比べてもトップクラス。

単勝回収率は芝が113%に対し、ダートは73%とこちらも芝の方が好成績。これらのデータからも狙うべきは芝のレースと言えるだろう。今回の来日ではどのような騎乗を見せてくれるのか、大いに注目したい(データは~2019年11月9日)。

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