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【レパードS】平均上がりは37.1 ダート経験は浅いが、馬場にぴったりくるのはあの馬

2019 8/3 17:00三木俊幸
エルモンストロⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

1勝クラス以上は差し決着

新潟競馬場では、8月4日(日)に3歳馬によって争われるレパードS(GⅢ・ダート1800m)が行われる。過去の勝ち馬には後にGⅠ馬となったトランセンド、ホッコータルマエなどが名を連ねており、昨年の優勝馬グリムもその後重賞3勝を挙げる活躍を見せている。

果たして、今年はどの馬が勝利するのか、先週の新潟ダートコースの結果、過去10年のレパードSの平均上がりタイムと今年の出走馬が3着以内に入った際の平均上がりタイムから分析してみる。先週のレース傾向は以下の通り。

7/27・28新潟ダートコースのレース傾向ⒸSPAIA

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4レースが行われた1800m戦を見てみると、苗場特別(2勝クラス)を勝利したジェミニズがマークした1:52.0が最も速く、全体的に時計がかかるダートだということできる。勝ち馬の上がりは土曜日の3歳以上1勝クラスを勝ったヴィルトファンが36.1という速い上がりを使っているが、全体の平均は37.2だった。

小回りの新潟コースなので、脚質は先行馬が断然有利なのかと思ったが、未勝利クラスでは逃げ・先行馬が、1勝クラス以上では全て差し馬が勝利と、クラスによって顕著な傾向が見られていた。この傾向通りならば、重賞のレパードSで注目すべきは差し馬なのかもしれない。

軸はエルモンストロを信頼

続いて、過去10年のレパードSで3着以内に入った馬の平均上がりは以下の通りとなっている。

過去10年の上がりⒸSPAIA

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1着平均が37.1、2着平均が37.5、3着平均が37.3となっており、先週の勝ち馬の平均上がり37.2とほぼ同じ上がりでの決着となっている。天気予報を見ても、今週末は晴れの予報となっており、このデータを信頼して予想をしても良いのではないだろうか。

今回ピックアップしたのは6頭。3着以内に好走したときの平均上がりは以下の通りとなっている。

3着以内に好走したときの平均上がりⒸSPAIA

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過去10年の勝ち馬の平均37.1に最も近かったのはエルモンストロの37.2。それ以外の5頭は37.7〜37.9だったので、中心視するのはエルモンストロで良いだろう。ダートのキャリアは3戦と浅いが、小回りのくすのき賞で3着、3歳500万下で1着、前走は重賞のユニコーンSに挑戦して5着と適性の高さを証明しているので、期待が持てる。

2番手以下は難しいが、実績的にはデルマルーヴル。2歳時には全日本2歳優駿で2着、その後ドバイへも遠征して4着と力を証明。帰国緒戦となった前走のジャパンダートダービーでは2着となるなど、実績はここではナンバーワン。

同じく上がり平均37.7のビルジキールは、地方交流で勝利を挙げると勢いそのままに、古馬相手の猪苗代特別を1:43.1という速いタイムで完勝し、あっさりと2勝クラスを突破。前走の安達太良Sでは2着となったが、クラスが上がっても通用するところを見せた。連戦の疲れ、道悪の高速馬場で結果を残してきたことなど不安な要素もあるが、3歳馬同士であれば、十分勝負になるだろう。

以下、脚質に自在性があり1800mに適性が高そうなアヴァンセ、春にケンタッキーダービーへと遠征したマスターフェンサーと差のないレースをしているワシントンテソーロ、前走のユニコーンS以外は安定したレースをしているヴァイトブリックまで押さえておく。

▽レパードS予想▽
◎エルモンストロ
○デルマルーヴル
▲ビルジキール
☆アヴァンセ
△ワシントンテソーロ
△ヴァイトブリック