斤量は「55kgか56kg」
7月14日(日)に行われるのが、サマー2000シリーズ第2戦の函館記念(GⅢ 芝2000m)である。このレースはハンデ戦らしく、1番人気の馬で馬券に絡んだのが過去10年で1回のみと難解なレースとなっている。今回もデータを組み合わせて予想を行っていく。
今年の出走表を見てまず思ったのが、重いハンデを課せられた馬が多いということ。それだけ実績馬がそろっているのであろうということでまずは過去10年の斤量別成績。
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軽すぎると駄目だが、53.5kg以上の勝率はほぼ同じ。ただ、注目は53.5~55kgの複勝率の高さ。特に函館記念で55kgを背負った馬は過去10年8頭が馬券圏内に来ている。出走頭数もある程度いて、複勝率も3割近くありこれは特筆すべきデータだろう。
56kgの馬の成績もよく、斤量が重すぎず軽すぎずの馬を軸にするのがベストか。
前走GⅡ組が優勢
次は過去10年のクラス別。
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前走条件戦を使った馬、オープン馬は苦戦傾向。今回は前走で巴賞を使った馬が半数以上いる。数だけなら1年に1頭くらいオープン組が来る計算だが、この率を見るとオープン組を軸にするのは少し勇気がいる。
逆に連対率、複勝率がいいのがGⅡ組。これに該当するのが今年は1頭、ポポカテペトルのみ。この馬はぜひとも注目しておきたい。
最後に函館芝2000mの成績。過去3年くらいがちょうどいい数かと思い、調べてみた。
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ルメール騎手の複勝率の高さには驚かされるが、今回は参戦なし。首位の岩田康騎手、吉田隼騎手の複勝率の高さには注目。
軸は「斤量55kg」×「前走GⅡ」×「岩田康騎手」のあの馬
今回は「斤量55kgか56kg」×「前走GⅡ」×「岩田康騎手か吉田隼騎手」に注目。
これにぴったりくるのがポポカテペトル。「斤量55kg」×「前走GⅡ」×「岩田康騎手」。雨のドロンコ馬場で行われたGⅠ菊花賞で3着があり、芝質の重たい洋芝は向きそう。長期休養明けを叩いた2戦目で本領発揮か。
対抗は吉田隼騎手騎乗のカルヴァリオにしようと思ったが、騎手以外はデータに当てはまらず。他もこれといった馬がいない。ならば、今トレンドのニュースから。
今週、キングカメハメハの種牡馬引退が発表された。NHKマイルとダービーのGⅠを短期間で勝つ、いわゆる「マツクニローテ」を完成させたが、その年の秋に故障し引退を余儀なくされた。厳しいローテーションでGⅠを使った松田国先生に非難が集中。今でも松田国先生の涙の会見が頭から離れないが、種牡馬としてはディープインパクトと並んで大成功を収めた。あのローテーションがあったからこそ、この成功があったのではないかと今になっては思う。
そのキングカメハメハ産駒にとっていいデータはないかと思い調べたところ、過去10年の函館芝2000mの種牡馬別成績でトップ。近年でみるとハービンジャー産駒がいいのだが、息の長い活躍に賛辞を呈したい。
今年、キングカメハメハ産駒はエアスピネル、スズカデヴィアスの実力馬が参戦。普段は情に流されるような予想はしないのだが、余生を過ごす父へのはなむけの意味をこめてこの2頭には頑張ってもらいたい。
今回はサマーシリーズなので予算5000円の予想対決。
予想はポポカテペトルからエアスピネルとスズカデヴィアスのワイド2500円ずつで勝負。データ予想に情を入れたが結果はいかに?