「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【函館記念】勝ち馬の平均上がりは35.4 狙うは洋芝で4戦中2回、3着のあるあの馬

2019 7/13 07:00三木俊幸
2019年函館記念で本命に推されたドレッドノータス
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒ明石智子

過去10年で馬券に絡んだ1番人気は1頭のみ

洋芝、小回りコース、ハンデ戦と波乱要素が多く、過去10年で1番人気が馬券に絡んだのは2010年に2着となったジャミールのみという難解な函館記念。配当を見ても、2017年は3連単915,320円、2018年は3連単571,480円と高配当が続いている。今週も先週の馬場傾向と各馬の馬場適性から予想を組み立てていきたい。

まずは先週の函館競馬場の芝コースで行われたレースの結果を見ていこう。

7/6・7 函館芝コースのレース傾向ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

下級条件とはいえ、芝2000m戦での勝ちタイムは3レース全てで2分2秒台。良馬場でこのタイムだから、洋芝の競馬場らしく時計はかかっている。先週は良馬場で行われたが、週末にかけて雨予報も出ているだけに馬場の変化には注意したいところだ。

先週行われた14レースの平均上がりタイムは35.4とこちらもかかっている。五稜郭S(3勝クラス)ではサトノガーネットが34.4という決着になっているが、よほどのスローペースにならない限りは35秒以上の上がりがかかるのではないだろうか。

脚質は14レース中10レースが逃げ・先行馬が勝利していることからも、基本的に前が有利と言ってもいいだろう。ただし、ペース次第では後方からの追い込みも届く馬場となっていることからも、差し馬も絡めつつ予想するのが良さそうだ。

穴をあけるのは上がり36秒台で強い馬

今年の出走馬の適性を見ていく前に、過去10年の函館記念の上がりタイムを見ていこう。

過去10年の上がりⒸSPAIA

ⒸSPAIA

勝ち馬の平均上がりは35.4と先週の勝ち馬の平均上がりと全く同じだった。2着馬も35.6とほぼ変わらなかったが、3着馬は36秒台の上がりを使っていることも多いので、穴をあけるのは36秒台の上がりで好走している馬だろう。

これらを踏まえて今年の出走馬の中から、適性が高そうな6頭をピックアップした。

3着以内に好走したときの平均上がりⒸSPAIA

ⒸSPAIA

中でも適性が高そうなのは、ステイフーリッシュ、ドレッドノータスの矢作厩舎2頭ではないかと考える。

ステイフーリッシュは北海道の洋芝コースでの経験こそないが、小回りコースで使った平均の上がりが35.5とレース平均に最も近い数値となっている。ハンデ57.5kgが少し気がかりだが、安定感はありそうだ。

ドレッドノータスは馬券に絡んだ11回中、9回が小回りコースで平均の上がりは35.1、洋芝でも4回走って2回馬券に絡んでいる。平均の上がりは36.4と遅いが、穴をあけるパターンに当てはまっている。ハンデと天気を考えると、こちらが本命。

その他では、マイスタイルも小回り、洋芝での平均上がりが35.5とぴったり。しかし、近走はマイル戦に距離短縮、控える競馬に脚質転換しており、その点がどう出るかが何とも言えない。

レッドローゼスは洋芝で2戦1勝、2着1回と適性は高い。前走の福島民報杯で負かしたクレッシェンドラヴが七夕賞で2着となっており、レースレベルは高かったと言える。それを考えるとここで通用してもおかしくない。

マイネルファンロンも洋芝で1勝を挙げており、適性はありそう。逃げてよし、控えてよしと脚質に自在性があるので、ハンデ54kgであれば怖い存在だ。

あとは前走、雨馬場の洋芝で好走したナイトオブナイツも押さえておく。

▽函館記念予想▽
◎ドレッドノータス
○ステイフーリッシュ
▲マイスタイル
△レッドローゼス
△マイネルファンロン
△ナイトオブナイツ

今週もサマーSPAIAシリーズの対象レースということで、予算5,000円で予想対決を行う。買い目は◎ドレッドノータス1頭軸の3連複で○以下の5頭に各500円ずつ流す。今週こそは的中させたいものだ。