時計と上がりがかかる馬場
先週は中京競馬場に取材に行ってきた。初めてということもあって楽しみにしていたのだが、天候は大雨……。レインコートの意味がないほどびしょ濡れになり、まるで滝で修行でもしているかのようだった。
さて、今週末の7月7日に福島競馬場で行われるのがサマー2000シリーズの開幕戦、七夕賞(GⅢ・芝2000m)。ハンデ戦らしく荒れる重賞として知られており、2018年は11番人気のメドウラークが勝利、3着にも12番人気のパワーポケットが入り、3連単2,563,330円の大波乱の決着となった。
今年はどのような結果になるのだろうか。先週の馬場傾向と各馬の適性をもとに予想していきたい。
まずは先週の芝コースで行われたレースの結果から馬場傾向を見ていく。

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6月29、30日の福島競馬場・芝コースでは合計14レースが行われた。土曜日はほとんど雨の影響を受けず、良馬場でレースが行われたものの、日曜日は一転し不良馬場でのレースとなった。
タイム面では、良馬場で行われた土曜日のレースでも、開幕週ながらやや時計はかかり気味となっていた。不良馬場となった日曜日はさらに時計がかかり、4レース行われた芝1200m戦では最も速いレースが1:10.3と時計を要する決着となっていた。その中でラジオNIKKEI賞の1:49.8は馬場を考えると優秀な時計だったのではないだろうか。
勝った馬が使った上がりを見ると、平均は35.9。日別に見ても、土曜日の時点から上がりはかかっており、平均上がりタイムが35.6、日曜日が36.2と馬場が悪化しても、やや遅くなった程度で極端な変化は見られなかったと言える。
今週末もすっきりしない天気予報となっているが、上がりがかかる馬場だと考えて予想するほうが良さそうだ。好走する上がりの目安として、35.6〜36.2という数値を重要視したいと考える。
最後に脚質データからは、良馬場で行われた土曜日のレースでは逃げ・先行馬の活躍が目立っていたが、日曜日になると差し馬有利の馬場状態となっていることが見てとれる。馬場が悪化すれば、差しが決まるということを頭に入れておこう。















