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中京夏はCBC賞から開幕 狙うは「実績馬」と「距離短縮組」

2019 6/26 11:00SPAIA編集部
イメージ画像Ⓒ三木俊幸
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Ⓒ三木俊幸

2006年からGⅢのハンデ戦へ

今週から中京競馬が開幕。いよいよ夏競馬も本番となる。中京競馬の開幕週を飾るのが、CBC賞である。

長い歴史を持つ伝統のスプリント重賞ではあるが、その施行時期やレースの格づけなど、様々に変遷を重ねてきたレースである。12月開催のGⅡ、当時は暮れの中山で行われていたスプリンターズSの前哨戦として機能したわずかな期間こそ、エイシンワシントンやアグネスワールド(1999年は小倉開催)などのビッグネームが優勝を果たしているが、年々レースのレベルは低下。

2006年にGⅢへと格下げされてハンデ戦となって以降は、波乱の傾向も強まっているように思える。その傾向を踏まえて対策を考えてみたい。

土曜日で今年の中京の馬場を見極めるべき

平坦小回りが最大の特徴であった当時の中京コースで行なわれていたのは俗に言う〝引き出し競馬〟。内枠から順にワンツースリーと決まるコースであった。能力比較以上に枠順がものをいう、先行有利の傾向で間違いはなかったであろう。

それが馬場、コース改修によって大きく生まれ変わった現在の中京競馬場。データこそ少なくなるが、2012年以降のレースを検証してみる必要がある。まず坂の影響でタフな競馬となりがちである上に、スタートしてから最初のコーナーまでの距離が短いことで、必然的に前半のペースが速くなる。

下級条件のレースでも同距離では顕著に見られるように、コースロスを抑えて脚をためることさえできれば、差しは十分に決まる傾向にある。雨の多い季節の開催ではあるが、開幕週の馬場では傷みも少なく、インを器用に突ける差し馬に目を配るべきであろう。

ただし、2016年のように、突然べらぼうに時計が速くなるコースでもあるのが中京。そうなればさすがに後方からの差しは決まりづらくなるため、好位で運べる馬が上位を占める結果となる。

できれば前日の土曜日の競馬で、今開催の中京の馬場傾向を見極めておくべきであろう。

狙うは実績馬と距離短縮組

馬券的には波乱の傾向と前述したものの、実はそれほど人気馬の信頼度が低いわけではない。タフな競馬となれば、やはりものをいうのはその実力であり、地力を求められる。

まず、実績馬を軽くは扱うことは避けたい。逆に、実力は一枚落ちなのに、直近の成績が良くて、ハンデも手頃なことから人気を集める馬は危険視するべきかもしれない。

あとはヒモ穴的に浮上してくるのは、距離短縮組。マイルや千四でタフな競馬をしてきた馬が人気を落とし、鞍上や枠順など内をロスなく回れる条件が整っているとなれば、迷わず狙って損はないはずだ。

今年でいえば、実力馬はセイウンコウセイとラインスピリット、距離短縮組は久々の1200mとなるキョウワゼノビア、実績は少し劣るが、グランドボヌールにも注目したい。