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【多摩川S】クラスが上がるのは好材料? アバルラータは今の馬場にぴったり

2019 6/7 15:00三木俊幸
多摩川Sで本命に推奨されたアバルラータⒸ三木俊幸
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Ⓒ三木俊幸

東京競馬場は内ラチ沿いが有利な馬場

5週連続のGⅠが終わり、改めて自分の予想を振り返ってみたが、天皇賞(春)の軸2頭が当たったのみで、馬券は全敗……。

それに加えて、強い紫外線の中で長時間撮影している影響もあってか、ここ数週間は月曜日に感じる疲労がかなりひどかった。少し休みたいと言いたい気持ちもあるが、そうはいかないので気持ちを切り替え、もっと競馬を楽しむ気持ちで予想に励みたい。

土曜日の東京メインレースに行われるのが多摩川S(3勝クラス・芝1600m)である。予想に入る前に、まずは6月1日、2日に行われたレースを振り返っておく。

6月1日・2日の東京競馬場芝の勝ち馬一覧ⒸSPAIA

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タイム的には高速馬場に変わりないが、1勝クラスのレースとはいえ日曜8レースのシセイタイガが勝った1400m戦のタイムは1:21.0、9レースのホンコンジョッキートロフィーは2:00.1と前週までと比べると平凡なタイムのレースも多かった。

しかし上がりを見てみると、平均して速い上がりが必要とされる馬場で、最も遅かったタイムでもセントレオナードが勝った2400mの未勝利戦の34.3だった。脚質は引き続き内ラチ沿いを通った先行馬の活躍が顕著に見られ、11レース中7レースが先行馬勝利している。

能力差が大きい新馬戦以外で差し・追込決着となったのは1400mのみ。 今週もCコースが使用されることからも、先週と同様に内ラチ沿いを通る馬を狙うのがよさそう。

しかし、週末にかけて雨予報も出ており、雨量が多くなった場合は外差しが決まることも考えられる。当日の馬場傾向をしっかりと見極めたうえで馬券を購入してほしい。

難解なメンバー構成

メンバーを見渡したが、馬場傾向に当てはまりそうな先行力と切れ味、マイル適性を兼ね備えている馬が見つからず、加えてハンデ戦でもあり予想は非常に難解だった。そんな中で本命馬に推奨したいのがアバルラータ。

前走の4歳上1000万下(現2勝クラス)当日は、外差しが決まる馬場だった中、同馬は内ラチ沿いを伸びて、着差以上の完勝というレースだった。7頭立てということもあり、追走が楽だったという見方もできるが、前を射程圏に入れつつレースを進められたのはよかった。

今回は昇級戦となるが、ペースが上がるのは歓迎材料で、前走のレースぶりから頭数が増えても6、7番手あたりからレースを進めることができるのではないかと考える。33秒台の上がりは使っているが、一瞬の切れを生かすというタイプだけではないだけに、鞍上の丸山騎手も直線だけにかけるレースはしないだろう。ハンデ53kgならチャンスがあっても良さそうだ。

対抗はミュージアムヒル。このメンバーに入れば自慢の先行力を生かすことができそう。近3走は力を発揮できておらず、前走も少し物足りないのが不安だが、今回と同条件で1000万勝ちという実績もある。なおかつ雨が降っても苦にしないのは強みだ。

それ以外の相手については挙げだすときりがなさそうなので、ここはアバルラータとミュージアムヒルのワイド1点を買ってみようと思う。