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【アーリントンC】条件ぴったりの馬が1頭存在 穴は皐月賞上位人気馬に負けたあの馬

ヴァンドギャルド,Ⓒ三木俊幸
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Ⓒ三木俊幸

1600m経験は重要な要素

4月13日(土)に阪神競馬場で行われるのがアーリントンC(芝1600m)。もともと2月末から3月頭に行われていたが、昨年よりNHKマイルCの前哨戦となり、この時期に移行された。3着までに優先出走権が与えられるため、注目しておきたい一戦である。 このレースの大きな特徴がこちら。

マイル経験の有無,ⒸSPAIA

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過去5年で今回と同じ1600mの距離経験があった馬が5年連続で連対していること。実は表には載っていないが、この傾向は7年連続続いている。続いて「キャリア別成績」。

アーリントンCのキャリア別成績,ⒸSPAIA

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ここまで4、5戦の馬の数字がいい。キャリア1戦の馬は数字的には悪いが、サンプルが少なく、あまりデータにはとらわれない方がいいかもしれない。全体的に見ると、キャリアを重ねた馬の方が少しだが、有利な傾向にあるようだ。続いて「所属別成績」。

アーリントンCの所属別成績,ⒸSPAIA

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栗東所属馬が8勝だが、勝率、連対率、複勝率ともそれほど変わらない。美浦から来る馬は輸送があるからといって、嫌う必要はなさそう。最後に近10年のアーリントンCの「騎手成績」。

アーリントンCの騎手成績,ⒸSPAIA

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M・デムーロ騎手が断トツの成績。このレースを得意としているようだ。

4つの条件にぴったりはまる馬が1頭

ここまでをまとめると、

・1600mを経験済み
・キャリア4、5戦
・所属は関係なし
・M・デムーロ騎手

の4つ。これにぴったり当てはまるのがヴァンドギャルド。前走は気難しいところを見せて位置取りを悪くしてしまった分、届かなかった。この馬が唯一勝ったのが今回と同じ条件の阪神芝1600m。そこからは1800~2000mに使われていたが、今回はそれ以来の1600mである。距離が短くなることで、スタミナ面を気にせず前走より1列前くらいに位置取れればあっさりの場面があるかもしれない。

血統的にこの条件を得意としているのが、ディープインパクト産駒とロードカナロア産駒、それにオルフェーヴル、ヴィクトワールピサ産駒である。

阪神1600mの種牡馬別成績,ⒸSPAIA

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ヴァンドギャルドはディープインパクト産駒なのでこれも追い風のデータとなる。あと、このデータに該当する馬の中から狙ってみたいのがジャミールフエルテ。2走前の萩Sで敗れた相手が、皐月賞で断然の1番人気と予想されるサートゥルナーリア。向こうはノーステッキの完勝だったが、この馬も立ち回りのうまさを見せてしっかり結果を残した。前走の敗因が不可解だが、2走前と同じように走れればここでも十分勝負になりそう。

問題は人気が予想されるフォッサマグナをどうするかだ。外国馬でサンプルが少なく血統データは使えない。ただ、キャリア3戦でこのレースに挑む馬の成績はそこまで悪くないし、1600mの距離も経験済。少し古い記事になるが、 「連対率は約40% 冬の阪神開催は藤沢和雄厩舎の馬を狙え!」 にも書いたように、冬同様に管理する藤沢和厩舎の春の阪神の成績もいい。ここ3走を見る限り、直線の短いコースが合っている感はあるが、相手には押さえておく。

最後に取り上げたいのがミッキースプリント。父がディープインパクトで1600mの経験もあり、キャリア6戦の馬のデータも悪くない。脚質的に前で立ち回れるのは大きな武器となる。後ろが紛れるようだと、粘り込むチャンスがありそう。

馬券はヴァンドギャルドを軸に、ジャミールフエルテ、フォッサマグナ、ミッキースプリントの3点を相手に馬連で勝負。