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アイワナビリーヴの“力を信じたい” 馬場適性から見たアネモネS

アイワナビリーヴ,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

雨予報も稍重までか

上位2頭に桜花賞の優先出走権が与えられるアネモネS(L・中山 芝1600m)。桜の最終切符をかけて、今年は16頭が出走する。大混戦の一戦を制するのはどの馬なのか、今週も馬場状態と馬場適性からレースについて分析していく。

先週の土曜日は晴天でレースが行われ、オーシャンS(GⅢ・芝1200m)は1.07.1という高速決着となった馬場だった。しかし日曜日は一転、雨が降り続き最終的には重馬場でレースが行われた。勝ち馬の上がりタイムも軒並み36秒以上かかり、弥生賞(GⅡ・芝2000m)を勝利したメイショウテンゲンの勝ち時計は2.03.3、上がりは36.7という結果だった。

3、4コーナー付近はもともと馬場に傷みが出ていただけに、この雨により更なる馬場悪化が懸念される。今週の金曜日と土曜日は晴れ予報だが、アネモネSが行われる日曜日は再び雨がぱらつく予報となっている。しかし、そこまで雨量がなさそうで、悪くても稍重までだろう。器用さと最後までしっかりと伸びる末脚のある馬を狙ってみたい。

レースセンスの高さが魅力

本命は新馬を勝ったばかりだが、レースセンスが高そうなアイワナビリーヴ。

アネモネS,分布図

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1月27日に行われた東京芝1800mの新馬戦を勝利したアイワナビリーヴ。3番手のインを追走し、直線では外に持ち出されるとそこから一気に後続を0.6秒突き放す脚を見せた。このレースではマーフィー騎手が先行させたが、見た感じでは、馬群でじっくり脚をためる乗り方もできそうだった。

対抗はルガールカルム。デビュー戦が同じ中山の芝1600mで、中団後方から差し切ったレースぶりは器用さと切れを併せ持った内容だった。近2走とも東京コースで惜しい競馬をしているが勝ち切れていない点を考えると、中山に戻るのはプラスではないかと考える。

同様のことがユナカイトにも言えるだろう。牝馬三冠を制したアーモンドアイの半妹でファンの期待も大きい。今回は騎乗停止のルメール騎手に替わって津村騎手が騎乗する。代打騎乗で桜の切符をつかむことができるのか、注目が集まる。

そして最後にマジックリアリズムについても取り上げておく。東京のマイルで未勝利を勝っているものの、上がりは34.0と平凡。前走のクイーンCは相手が強すぎたというのもあるが、33.5の上がりを使いながらも、0.6秒の差をつけられている。このことからも、上がりがかかる中山に変わるのは間違いなく良いだろう。好位から流れに乗るレースで勝機をつかみたいところだ。