桜花賞を考える上では最も大切なチューリップ賞
格付けが昨年からGⅡになったチューリップ賞。もう一つの桜花賞トライアル、フィリーズレビューと格付けがやっと同じになった。もともとはフィリーズレビューより格が低いのに、過去10年で桜花賞勝ちの馬がチューリップ賞から7頭出るという皮肉な面をやっと脱却した形である。GⅢからGⅡになり、賞金が増えたためより一層チューリップ賞の方にいいメンバーが集まりそうで、注目しておきたい。
格付けが昨年からGⅡになったチューリップ賞。もう一つの桜花賞トライアル、フィリーズレビューと格付けがやっと同じになった。もともとはフィリーズレビューより格が低いのに、過去10年で桜花賞勝ちの馬がチューリップ賞から7頭出るという皮肉な面をやっと脱却した形である。GⅢからGⅡになり、賞金が増えたためより一層チューリップ賞の方にいいメンバーが集まりそうで、注目しておきたい。
データを見ていくと、顕著な数値が出てきた。まずは前走使ったレースのデータである。

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前走阪神JFを使った馬が圧倒的に有利。過去10年で馬券圏内30頭中の半分が、前走阪神JFを使った馬が占めていることになる。阪神JFはGⅠなので、ここに出ているということはある程度強くて人気を背負う馬が多くなる傾向がある。
だからといって人気馬ばかりが来ているかというとそうでもない。確かに馬連が2011年は230円だったが、馬連で5000円以上ついたのが4回、3連単10万馬券が2回ある。1番人気の連対率70%、複勝率が80%もあるのにも関わらず、これだけ配当がつくということは、伏兵にも注意しておきたい。
続いてキャリア別成績。

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ここまで3戦しか使っていない馬の勝率がかなり高い。6戦以上の馬は馬券圏内なし。このレースは経験がものをいうレースではなく、無理に使わずにここまでたどり着いた馬を重視しなくてはならない。
最後にこの条件の騎手別データ。

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今回騎乗している中では福永騎手が圧倒的な複勝率を誇る。断然の1番人気が予想されるダノンファンタジーに騎乗予定の川田騎手もなかなかの数字である。
結論としては人気馬と伏兵の融合馬券がいいのかもしれない。本命はダノンファンタジー。前走である程度流れるペースにも対応できており、持ち時計も優秀。叩き合いを制してGⅠタイトルをもぎ取る根性もある。3勝ともに、ディープインパクト産駒らしくかなりの切れ味があるところも披露しており、素直に軸にする。
相手は阪神JF組から選びたいが、ダノンファンタジーを除くとシェーングランツとメイショウショウブの2頭しかしない。キャリア的にどちらも4戦、5戦なので、これは押さえておきたい。あとは福永騎手騎乗のノーブルスコアも押さえておく。
ただこれでは人気馬ばかり。穴馬はこちらのデータから。

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これは前走の着順別成績である。数は少ないとはいえ、2着馬が健闘している。前走2着の複勝回収率は113%と高い。今回、前走2着馬はブランノワールだけ。前走、昇級戦でもしっかり結果を残すなど、前に行くようになってから競馬がうまくなった印象がある。姉はこの条件の阪神JF(GⅠ)の勝ち馬、ローブティサージュ。鞍上は6度目の騎手免許試験で悲願の合格を果たした苦労人、藤井勘一郎。さっそく大仕事をやってのけるか?
馬券はダノンファンタジー軸から、シェーングランツ、メイショウショウブ、ノーブルスコアにブランノワールを加えたの相手4頭の3連複を買ってみたい。