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100万馬券のチャンス?愛知杯は前走1000万勝ちのあの馬を狙え!

2019 1/24 11:00門田光生
馬,ⒸSPAIA
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サンデーサイレンスの血は必須

荒れる重賞といえば、何といってもこの愛知杯。過去10年の3連単が全て万馬券で、100万馬券も2度出ている。2005年にも100万馬券が出ており、愛知杯が牝馬限定になって5年に1回は100万馬券が出る計算になる。ここ4年は100万馬券が出ていないので、そろそろ出る頃。穴党にとってはまさに腕の見せどころだ。

サンデーの血の表,ⒸSPAIA

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過去5回の血統データでいえば連対馬で父、母の父にサンデーサイレンスの血を引いていない馬はいない。過去10年に広げても、2012年の1着馬エイシンメンフィスと2009年の3着馬メイショウベルーガだけ。

エイシンメンフィスは外国産馬だから除けば、連対するにはこの血統は必須といえる。サンデーサイレンスの後継種牡馬があふれる今の時代、このデータは役に立たないことが多いのだが、今回に限っては有力馬のレッドジェノヴァ、ノームコアが父、母の父にサンデーサイレンスの血が入っていない(2頭とも祖母の父がサンデーサイレンス)。人気的にもこの2頭を外せるのは大きい。

愛知杯はリピーターレース

実力順ならノームコア、レッドジェノヴァと展望していくのだが、上記の通り父、母の父にサンデーサイレンスの血が入らず、しかも人気馬が簡単に飛ぶレース。データ的に今回は遠慮していただきたい。

注目したいのはここ10年でキャトルフィーユ、コスモネモシン、ブロードストリート、そしてマキシマムドパリの4頭が2度馬券に絡んでいるということ。リピーターが多く見られるということで、まずは昨年の1、2着のエテルナミノルとレイホーロマンスに注目。

昨年のエテルナミノルは愛知杯以外には函館記念の3着しか目立った成績はないものの、大敗から一変するのがこの馬の特徴。不振続きだからといって侮れない。

レイホーロマンスは長い直線と相性の悪いハービンジャー産駒。この馬も小回りでの好走が多いのだが、不思議と中京とは相性がいい。ひと叩きした前走の中日新聞杯(GⅢ)で牡馬相手に4着と善戦。今回と同じ条件で試走できたのは大きく、昨年のリベンジも可能だろう。

ワンブレスアウェイはGⅠエリザベス女王杯では11着と振るわなかったが、1秒以内の差なら悲観する必要はない。姉妹合わせて3頭が重賞勝ちという牝馬優勢の血筋。昨夏にはGⅢマーメイドSで2着と、重賞制覇に手が届くところまできている。

ウラヌスチャーム、スカーレットカラーはレベルの高い4歳世代。前走が条件戦でも全く問題がないレースなので要注意。

同じく4歳馬のランドネはサンデーサイレンスの血を引いていないが、過去に勝っている外国産馬。取捨に迷うが、人気を考えると今回はパスしたい。

下剋上も十分可能

愛知杯が牝馬限定戦になってからの3連単を高配当順に並べたものだが、前走で1000万下を使った馬が馬券に絡んでいる。

愛知杯高配ベスト5,ⒸSPAIA

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1000万を走っての重賞挑戦なので人気薄なのは当然だが、2008年は同じレースを走った馬が1、2着という結果があるほど顕著なデータである。勢いや出来のよさだけで通用するレースともいえる。

今年、1000万を経由して出走してくるのはウスベニノキミ、レイズアベールの2頭。

ウスベニノキミ、レイズアベールはともにサンデーサイレンスの血を引いていて、前走で1000万下を走っている。どちらを軸にするかだが、ウスベニノキミは条件としてはまだ500万下だし、前走勝っていない。

ということで①サンデーサイレンスの血を引いていて、②前走が1000万、しかも勝っているレイズアベールを高配の使者に指名したい。

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。編集部チーフも兼任。本社予想、「最終逆転」コーナーを担当。現在、サンケイスポーツにて地方競馬の記事を執筆中。