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【競馬】WIN5キャリーオーバー発生時は積極的に買った方がいいのか?

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WIN5は一番難しい馬券

WIN5の過去最高額は4億超。

WIN5キャリーオーバー発生時は本当に手を出していいのか。WIN5のご紹介とともに、過去の傾向を見ていこう。

WIN5とは、指定された5レースの1着を全て当てるもので、1点あたり100円で購入できる。払い戻し上限は6億円の馬券である。もともとインターネット投票でしか買えなかったが、平成30年にキャッシュレス投票サービス「UMACA投票」でも発売され、一部の競馬場や場外馬券場ウインズで買えるようになった。

WIN5は9種類の馬券の中で当てるのが一番難しいとされている。1レースの勝ち馬を予想する単勝馬券を当てるのにも苦労するのに、それを5つ全て当てるとなると、競馬に詳しくない人でもどれだけ難しいか想像できるだろう。「1レースだけ外して、6億円のチャンスを失った」ということになりかねず、それだけに買う側も点数が増えてしまう傾向がある。

キャリーオーバー翌週の配当は?

例えばキャリーオーバーが発生していた2018年12月28日を見てみよう。もし全通りの馬券を100円ずつ買った場合にかかる費用は約6600万円である。ただ、6600万円で6億が手に入るならと考えるのは実は甘い。

WIN5がキャリーオーバーしたのは今回を除くと今までに11回ある。その中で翌週に1000万を超えたのが何と1度のみ。あとは100万単位が5回、10万単位が2回。それ以下が3回である。その際の一番高い払い戻しが8661万770円で、一番安い時が1万9680円の払い戻ししかない。ちなみに上で述べた2018年12月28日の払戻金は29,330円であった。

なぜこのような現象が起こるのか。それはキャリーオーバーした翌週のWIN5は、票数が激増するからだ。 払い戻し最高額が出た2012年12月16日を例にとると、前週の12月9日の票数が99,791票だったのに対して、12月16日は2,153,585票にまで膨れ上がっている。これだけ票数が多いと、的中者も自然と多くなる。この時は2、8、7、4、6番人気の馬で決着し、荒れたにも関わらず8661万770円(11票)と億超えにはならなかった。

過去の傾向からキャリーオーバーしているからといって、いつもより金額をはって、億超えの金額を狙いに行くのはタブーなのかもしれない。馬券は身の丈に合った買い方が一番ということか。

(※2020年7月19日現在)