ステルヴィオ 3カ月ぶりの出走も態勢は整う
3月18日(日)中山競馬場・芝1800mで争われるスプリングS(GⅡ)。最も注目を集めるのは、ステルヴィオ(美浦・木村哲也厩舎)だろう。新馬戦、オープン特別のコスモス賞を連勝後、サウジアラビアロイヤルC(GⅢ)、朝日杯FS(GⅠ)で2着の成績を残している。
14日(水)に美浦ウッドコースで行われた最終追い切りでは、僚馬を追走して直線に向くと内に進路をとり、1馬身先着。最後まで集中力を切らさない走りを見せている。3カ月ぶりのレースとなるが態勢は整った。
14日 美浦 南ウッドコース 良馬場
5F 69.8 4F 53.5 3F 39.4 1F 12.9 併せ 馬なり
近走勝ちきれないレースが続いているが、2着となったレースの勝ち馬はともにダノンプレミアム。弥生賞でも強いレースをみせていたことを考えると、ダノンプレミアムがいない今回は、ぜひとも勝利をつかみたいところだろう。
しかし他メンバーもあなどれない。GⅠで6勝をあげたモーリスの全弟ルーカス、前走セントポーリア賞で見事な勝利を収めた地方馬ハッピーグリンなど楽しみなメンバーが揃っている。3着までに皐月賞の優先出走権が与えられるスプリングS。皐月賞を占ううえでも見逃せないレースだ。
名手を鞍上に迎えて天皇賞へ! クリンチャー
同じく18日に行われるGⅡ阪神大賞典(阪神競馬場・芝3000m)。1着馬には天皇賞(春)の優先出走権が与えられる。レースの主役は前走、好メンバーの揃った京都記念で重賞初勝利を果たしたクリンチャー(栗東・宮本博厩舎)。昨年の菊花賞(GⅠ)で2着になるなど、ステイヤーとしての適性は高い。
最終追い切りは、いつも通り坂路で行われた。単走で強めに追われ、4F 52.7、上がりの1F 12.4と好時計をマーク。管理する宮本調教師も「ゆったり走って、とてもいい動きに見えた。坂路で苦労して56秒くらいだった1年前とは全然違う」(スポーツ報知より引用)と語るように、馬体に身が入り本格化していることは間違いない。鞍上には名手武豊を迎え、天皇賞(春)に向けてどのようなレースを見せてくれるか注目が集まる。
14日 栗東 坂路コース 良馬場
4F 52.7 3F 38.5 2F 25.0 1F 12.4 単走 強め
その他、ステイヤーズSを3連覇するなど長距離戦で強さを見せているアルバート(美浦・堀宣行厩舎)、2016年の菊花賞で2着、昨年の天皇賞(秋)で3着に入るなどの活躍を見せているレインボーライン(栗東・浅見秀一厩舎)などが出走を予定している。
近年では、2015年の阪神大賞典で優勝したゴールドシップが天皇賞(春)でも勝利。2016年に1着、2017年は2着と好成績をおさめたシュヴァルグランは天皇賞(春)で3着、2着に入るなど、天皇賞(春)に直結するレース。実績ある馬が順当に結果を残すのか、それとも伏兵馬の台頭が見られるのか要注目だ。