「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

ブリーダーズカップ・チャレンジの指定競走でもある安田記念の楽しみ方

2017 7/12 14:39ユタロー
競馬
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Official/Shutterstock.com

安田記念といえば、クラシックレースではないものの歴史のあるレースだ。 2016年には、ブリーダーズカップ・チャレンジの指定競走になったことでも知られている。 そんな安田記念を楽しむために、歴史や知識について紹介する。

安田記念のレース概要

安田記念は、JRAが東京競馬場で開催しているGIレースの1つだ。毎年6月初旬に開催されており、上半期におけるマイル王決定戦とも言われている。マイル王とも名づけられている通り、距離は1600mの芝コースだ。そのため、短距離に強い競走馬が出走しやすい傾向にある。
安田記念の出走資格は、サラブレッド血統の競走馬であり、3歳以上の競走馬に資格が与えられる。ただし、無条件で出走資格があるのはJRA所属馬のみであり、地方競馬所属馬については、4歳以上ならば谷川岳ステークスで1着、もしくはマイラーズカップや京王杯スプリングカップで2着以内の成績を残す必要がある。そして、3歳馬の場合は、橘ステークスで1着、もしくはニュージーランドトロフィーで2着以内の成績を残す必要がある。
ちなみに、外国調教馬については、9頭まで優先出走権が与えられる。
安田記念で獲得できる賞金は次の通りだ。

・1着 1億300万円
・2着 4100万円
・3着 2600万円
・4着 1500万円
・5着 1030万円

安田記念の名前の由来や歴史

安田記念という名前は、日本中央競馬会の初代理事長である安田伊左衛門さんにへの敬意を込めて命名された。創設された1951年当時は、3歳以上のハンデキャップの重賞競走とされ、「安田賞」と呼ばれていた。
安田伊左衛門さんは、明治から昭和にかけて、競馬法の制定や日本ダービーの創設、そして競馬の発展に尽力してきた。今の競馬界は彼なしではありえないといっても過言ではない。
1958年に安田伊左衛門さんが亡くなった後は、今の名称である安田記念へと名前を変えた。 安田記念の距離は、始まった当時から現在と同じ1600mだったが、1960年からの2年間のみ1800mに変更されている。

安田記念の傾向と動向

安田記念は、優勝馬の予想が難解なレースとも言われている。2013年から2015年にかけては、優勝馬がそれぞれロードカナロア、ジャスタウェイ、モーリスとなっており、各年の1番人気の馬が勝利している。しかし、2010年、2011年、そして2016年は、それぞれ、ショウワモダン、リアルインパクト、ロゴタイプと、どちらかというと不人気馬が勝利した。
また、安田記念はリピーター馬が活躍しやすいことでも知られている。近年では、2011年に2着だったストロングリターンが12年で1着に、13年に2着だったショウナンマイティが14年で3着などの成績を残している。

まとめ

安田伊左衛門さんの偉業を称えて創設されたこのレースは、日本を代表とするレースの1つとなった。 短距離のレースであるため、必ずしも人気の馬が勝利するということはなく、波乱が起きやすい傾向にある。