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知って楽しい、見て楽しい!高松宮記念の楽しみ方

2017 7/12 14:39ユタロー
競馬
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Photo by gabriel12/Shutterstock.com

競馬はさまざまなレースが頻繁に開催されている。 その中でもG1レースと位置付けられているレースは、日本競馬界の中でも最高峰のレースの1つとして認識されている。 今回は、その中でも高松宮記念の歴史や楽しみ方について紹介していく。

高松宮記念とは?

高松宮記念とは、JRAが開催するGIレースの1つだ。愛知県豊明市で3月に開催されることから、春を告げるレースとも呼ばれている。レース距離は1200mと比較的短距離のコースとなっているのが特徴だ。
2001年からは、オーストラリア、香港、イギリス、アラブ首長国連邦、そして日本が参加している国際スプリントシリーズである「グローバル・スプリント・チャレンジ」を構成するレースに加わっている。そして、グローバル・スプリント・チャレンジの第3戦として開催されている。

高松宮記念の歴史

高松宮記念は、1967年に創設された「中京大賞典」が元になっている。そして、1970年に開催された時に高松宮宣仁親王が観覧されており、優勝杯を下賜された。それをきっかけに、翌年の1971年から「高松宮杯」と名称を変更した。
また、この頃は距離も2000mと短距離から中距離となり、さらに夏に開催されていたことから、現在の春を告げるレースとは異なり、夏の名物レースとして親しまれていた。現在の1200mの形になったのは、1996年からだ。

高松宮記念の出場資格とは

高松宮記念の出場資格は主に次のようになっている。

  • サラブレッド系の馬で4歳以上の馬
  • JRA所属、もしくは地方競馬所属
  • 外国調教馬
最大出走可能できる馬の数は18頭であり、比較的出走頭数が多いレースだ。外国調教馬に関しては、9頭までが優先出走できるように規定されている。負担重量は57キロ、牝馬の場合は55キロとなっている。
GIII枠である阪神競馬場で開催される阪急杯、中山競馬場で開催されるオーシャンステークスで優勝した馬は、優先出走の権利を獲得することができる。

高松宮記念での記憶に残るレースは?

高松宮記念で記憶に残っているレースといえば、キングヘイローが優勝した2000年のレースだ。1980年代にヨーロッパで名を馳せた「ダンシングブレーヴ」、アメリカのGIで数多くの勝利を獲得した「グッバイヘイロー」の間に生まれた馬だ。
キングヘイローは、新馬戦で輝かしい優勝デビューを飾るも、同世代である「スペシャルウィーク」や「セイウンスカイ」にタイトルを奪われ続けてしまう。芝レースからダートに転身するなどの迷走をしながらも、高松宮記念で、ゴール手前で外から喰らいつき、見事に差し切って優勝を飾った。

2017年の高松宮記念の結果は?

2017年の高松宮記念は、2017年3月16日に開催された。優勝したのは、セイウンコウセイだ。馬場はやや重という発表であったものの、事前のレースによって荒らされた馬場となっており、どの馬にとっても苦戦を強いられるレースとなった。
そんな中、セイウンコウセイは馬場の悪いインコースを避け、比較的馬場の良いアウトコースから一気に仕掛けていく。インコースを攻めていたレッドファルクスとレッツゴードンも悪くなかったのだが、今回はこの馬場の見極めが勝敗のカギとなった。

まとめ

高松宮記念は、3月に開催されるレースで、徐々に暖かくなった気候の中で熱いレース展開を堪能することができる。 4歳以上の成熟した馬が出走するレースだので、スパートをかける読みあいなど楽しむことができるだろう。