東京芝2400mで勝ち切るための資質とは
日本ダービーを勝つために、“最も必要なもの”とは何だろうか?
巷でよく言われるのは「内枠」である。確かに、ひと昔前のダービーでは白帽の戴冠が相次いだ。ただ、直近5回の勝ち馬を見ると、そうとも言えない。
<日本ダービー 勝ち馬の馬番>
2021年 5枠10番シャフリヤール
2022年 7枠13番ドウデュース
2023年 6枠12番タスティエーラ
2024年 3枠5番ダノンデサイル
2025年 7枠13番クロワデュノール
※直近5年
ご覧の通り、内枠はダノンデサイルの1頭のみ。2着馬に目を向けても22年イクイノックスは18番、24年ジャスティンミラノが15番、昨年のマスカレードボールが17番だから、むしろ外枠勢の健闘が目立つ状況なのだ。
では、改めて最初の問いの答えを考えてみよう。漠然とではあるが、個人的には「前走のレース運び」ではないかと考えている。
それを証明するデータを紹介しよう。直近10年のダービーにおける、前走の上がり3F順位別成績が下記の通り。
<日本ダービー 前走上がり3F順位別成績>
・1位【3-1-3-26】勝率9.1%、複勝率21.2%
・2位【2-3-3-18】勝率7.7%、複勝率30.8%
・3位【1-1-0-13】勝率6.7%、複勝率13.3%
・4~5位【2-3-1-23】勝率6.9%、複勝率20.7%
・6位以下【1-2-3-65】勝率1.4%、複勝率8.5%
※過去10年/前走海外、地方、競走中止の3頭は除く
実は、上がり1位から5位までは大きな差が見られない。ただし、同6位以下になると【1-2-3-65】勝率1.4%、複勝率8.5%だから極端に落ち込むのだ。
前走上がり3F6位以下と聞くと、ほとんどが人気薄と思われるかもしれないが、実はそんなことはない。直近の主な該当馬のダービー成績と前走を確認してみよう。
<2022年>
2着 イクイノックス(前走皐月賞3番人気2着/上がり8位タイ)
4着 ダノンベルーガ(前走皐月賞2番人気4着/上がり8位タイ)
<2024年>
2着 ジャスティンミラノ(前走皐月賞2番人気1着/上がり6位タイ)
<2025年>
1着 クロワデュノール(前走皐月賞1番人気2着/上がり8位タイ)
昨年こそクロワデュノールが1番人気に応えて勝利を手にしたが、これが直近10年における唯一の白星。後にGⅠを6勝する歴史的名馬でも2着に敗れているという事実を重く見るべきではないだろうか。
つまり、前走の着順にかかわらず、終いをしっかり伸ばしてゴールを迎えていることが重要。この結果は決して偶然ではない。なぜなら、近年のダービーで問われるのは、東京の長い直線に屈することなく、最後まで脚を使える能力だから。ラストで失速し、上がり3Fが6位以下になるようなレース運びをしてきた馬は、ダービーとリンクしないのだ。
付け加えると、今年の東京芝は例年に比べて外が伸びている。先週のオークスはその典型といえる決着だった。
今週からB→Cコース替わりで多少なりとも内が使えるようになるはずだが、ガラリ一変とはいかないだろう。例年以上に「前走の上がり3F順位」には注目すべきだ。














