傾向解説
2025年を締めくくるグランプリ・有馬記念。東京開催の天皇賞(秋)やジャパンCとは異なり、中山芝2500mというトリッキーなコースで行われる本レースは地力だけでなく立ち回り力も重要となる一戦です。本記事では血統面を中心に、有馬記念のレース傾向を整理していきましょう。
まず、紹介したいデータは年齢別成績。日本競馬が芝1600~2500mを中心に形成されていることはGⅠの数や賞金額からも明白で、それは競走馬の生産自体が「強い芝中距離馬をつくる」ことをメインテーマにしていることを意味します。
層が厚いがゆえに世代交代のスパンが短く、過去10年の有馬記念では6歳以上での好走例は、6歳馬による2回のみとなっています。一方で、菊花賞からローテーションを組みやすく、斤量面の恩恵も大きい3歳馬の活躍が目立っています。菊花賞や天皇賞(秋)からここを目標に参戦してくる3歳馬には大注目です。

<年齢別成績(過去10年)>
3歳【5-2-3-16/26】
勝率19.2%/連対率26.9%/複勝率38.5%/単回収率103%/複回収率93%
4歳【3-5-1-34/43】
勝率7.0%/連対率18.6%/複勝率20.9%/単回収率57%/複回収率47%
5歳【2-2-5-44/53】
勝率3.8%/連対率7.5%/複勝率17.0%/単回収率16%/複回収率50%
6歳以上【0-1-1-35/37】
勝率0.0%/連対率2.7%/複勝率5.4%/単回収率0%/複回収率24%
血統面ではLyphardの血に注目。Lyphard直仔では凱旋門賞馬ダンシングブレーヴが有名ですが、ディープインパクトの母父AlzaoもLyphard産駒であり、そのほかハーツクライの母母父にも名を残すなど、日本競馬とも関係の深い種牡馬です。
Lyphardはその母の父Court Martialに馬体の輪郭が似ており、Lady Juror→Fair Trial→Court Martial的なスピードと持続力が特徴といえます。その特徴を強く表現していたのが、Lyphardを4×4でインブリードした2017年勝ち馬キタサンブラックであり、同じくLyphardの4×4を持つ2014年勝ち馬ジェンティルドンナだったのではないでしょうか。
Lyphardは50年以上前に生まれた競走馬であるため、近年の勝ち馬であるキタサンブラックやジェンティルドンナ、リスグラシュー、イクイノックス、ドウデュース、レガレイラのように同血脈を刺激する必要はあります。ただ、それでも現在において有馬記念で重要な血筋であることは間違いないでしょう。

<Lyphardクロス内包馬の成績(過去10年)>
該当馬【5-2-2-9/18】
勝率27.8%/連対率38.9%/複勝率50.0%/単回収率150%/複回収率107%















