過去10年で3連単万馬券が9回
チャンピオンズカップは一筋縄ではいかないレースだ。
直近は目下7年連続で1~4番人気が勝利している一方、過去10年のうち2019年を除いた9回で3連単万馬券が飛び出し、かつ6番人気以下が少なくとも1頭は馬券に絡んでいる。ヒモ荒れ、時には大荒れまであるレースといえるだろう。
そこで今回は、直近10年で6番人気以下から馬券圏内に食い込んだ12頭をチェック。その共通項を見つけ出した上で、今年の激走候補をピックアップしたい。
■GⅠ実績
人気薄といえども、ある程度の実績は欲しい。該当12頭を見ると、うち8頭には前年秋以降のGⅠ級で3着以内の実績があった。前走で大きく崩れていても、GⅠ級で勝ち負けの実績がある馬には要注意だ。
・2015年
1着 サンビスタ(2014年JBCレディスクラシック1着ほか)
・2016年
1着 サウンドトゥルー(2015年東京大賞典1着ほか)
3着 アスカノロマン(2016年フェブラリーS3着)
・2017年
1着 ゴールドドリーム(2017年フェブラリーS1着)
3着 コパノリッキー(2017年かしわ記念1着ほか)
・2020年
3着 インティ(2019年チャンピオンズC3着)
・2023年
3着 ドゥラエレーデ(2022年ホープフルS1着)
・2024年
3着 ドゥラエレーデ(2023年チャンピオンズC3着)
ちなみに、残りの4頭に関しても例外なく同年秋のダート重賞で3着以内があったことを付け加えておきたい。
<今年の該当馬>
・アウトレンジ
・ウィリアムバローズ
・ウィルソンテソーロ
・サントノーレ
・サンライズジパング
・シックスペンス
・テンカジョウ
・ナルカミ
・ペプチドナイル
・メイショウハリオ
・ラムジェット
・ルクソールカフェ
■栗東所属
東西の比較をすると、美浦所属馬【4-3-2-22】勝率12.9%、複勝率29.0%に対して栗東所属馬は【6-7-8-100】勝率5.0%、複勝率17.4%と出走頭数の差が大きく、好走率では美浦所属馬が圧倒的優位となっている。
ただし、美浦所属馬の好走はほとんどが人気馬。人気薄で激走した12頭を見ると、実に75%にあたる9頭が栗東所属馬なので、迷ったらそちらを上に取ろう。
<栗東所属馬>
・アウトレンジ
・ウィリアムバローズ
・オメガギネス
・サンライズジパング
・セラフィックコール
・ダブルハートボンド
・テーオードレフォン
・テーオーパスワード
・テンカジョウ
・ハギノアレグリアス
・ハピ
・ペプチドナイル
・ポッドロゴ
・メイショウハリオ
・ラムジェット
■逃げor追い込み
伏兵は極端な脚質の馬から狙いたい。該当12頭について、隊列が落ち着いた2角の位置取りに注目すると、ちょうど半分の6頭が3番手以内のポジションを確保していた。
一方で、残る6頭中5頭は同10番手以下からの食い込み。したがってペースが落ち着いた時の逃げ馬、あるいは流れた時の追い込み馬に要注意だ。














