前走地方組が好走傾向
7日に中京競馬場で行われる第26回チャンピオンズC。今年も海外からの参戦はなし。2013年以降（前身のJCD含む）、4頭の外国馬が参戦したが、結果が16着→15着→16着→15着では仕方のないところか。先週のジャパンカップのように、本気でこのレースを勝ちにくる海外馬が現れることを期待したい。
ここからはチャンピオンズCにはどのような傾向があるのか、過去10回の成績を基にして検証していきたい。
☆所属
美浦所属が4勝（7連対）、栗東所属が6勝（13連対）。ただし、勝率、連対率、複勝率いずれも美浦所属が栗東所属を大きく上回っている。地方馬、外国馬は馬券絡みなし。
☆性別
牝馬の出走は7頭。連対したのは、2015年の1着馬サンビスタだけ。
☆年齢
勝率以下の好走率3部門では3歳がトップ。7歳以上で連対したのは、2020年の2着馬ゴールドドリームだけ。ダート重賞は高齢馬が活躍するイメージがあるが、このレースは傾向が違うようだ。
☆前走クラス
前走地方組が9勝、2着7回と圧倒している。残る1頭の勝ち馬はGⅢ（シリウスS）から。2着馬に関しても国内GⅢと地方組以外からは出ていない。
☆主な前走
好成績の前走地方の中でも、南部杯とJBCクラシック組が主力を形成している。
☆前走着順
勝率と連対率がいいのは前走1着馬で、複勝率では前走3着馬が最も高い。前走6着以下からは勝ち馬が出ておらず、10着以下だと連対馬も出ていない。
☆前走人気
前走2番人気以内の馬は勝率10%、連対率20%をそれぞれ超えている。一方、前走6番人気以下からは連対馬が出ていない。
☆その他
前走馬体重が460kg以下だった馬はいずれも2着以下。また、3着以内に入った30頭は前走の3コーナー通過順がすべて10番手以内だった。
最多3つの好データに該当したのは3頭
チャンピオンズCのデータをまとめてみよう。今回の登録馬に該当するデータは下記の通り。
【好走率アップ】
A「美浦所属」
B「3歳」
C「前走南部杯かJBCクラシック」
D「前走1着か3着」
E「前走1番人気か2番人気」
【勝ち馬なし】
F「7歳以上」
G「前走6～9着」
【連対馬なし】
H「前走国内GⅢ、地方以外」
I「前走10着以下」
J「前走6番人気以下」
K「前走3角11番手以下」
最初に、プラスデータを勝率順に並べていく。
マイナスデータ「F～K」に該当せず、プラスデータを3つ以上持っているのはウィルソンテソーロ（ACE）、ナルカミ（ABD）、ルクソールカフェ（ABD）の3頭。3頭とも勝率上位2データにこそ当てはまらないが、3番目に高い「美浦所属」は全馬クリア。
ナルカミとルクソールカフェは、勝率4位の「前走1着」、5位の「3歳」にも当てはまるので、このどちらかを本命としたい。プラスデータは3つとも同じなので、他で比較する。
脚質面のデータでは「前走逃げた」馬の勝率が10%を超えており、複勝率は47.1%と高確率で馬券に絡んでいる。ということで、前走で逃げているナルカミを本命、対抗にルクソールカフェを指名。今年は3歳勢が優勢とみる。3番手はウィルソンテソーロでいいだろう。
ここからは勝ち馬なしの「F、G」に該当する馬も対象として候補を探す。今度はプラスデータを連対率順に並べてみる。
プラスデータを2つ以上持つのはサントノーレ（CD）、シックスペンス（AC）、ダブルハートボンド（DE）の3頭。連対率1位の「前走南部杯」、3位の「美浦所属」に当てはまるシックスペンスを上位にとって4番手とする。
次いで、連対率2位の「前走2番人気」を持つダブルハートボンドが5番手。残ったサントノーレは上位のデータに該当しておらず、さらに登録時点では除外対象なので、ここは見送りとしたい。
◎ナルカミ
◯ルクソールカフェ
▲ウィルソンテソーロ
△シックスペンス
×ダブルハートボンド
《ライタープロフィール》
門田 光生（かどた みつお）
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
物価高でいろんな物を買い控えている現状ですが、馬券だけは通常運転。きっと、馬券はずっと単価が100円から変わらないからだと思います。
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