秋の東京最後の大一番
来年からジャパンCの報奨金が300万ドルから500万ドルへ大幅に引き上げられる。条件は少々複雑だが、外国の指定レースを2年以内に制した馬への報奨金は外国の強豪馬に出走してほしいという願いを感じる。
今年は登録時点でゴリアット、ロスアンゼルス、クィーズタウンの名があったが、来日取りやめが発表された。最終的に来日するのはカランダガン1頭。ちょっと寂しいが、こればかりは仕方ない。
とはいえ、カランダガンはサンクルー大賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、英国チャンピオンSを3連勝中。間違いなくヨーロッパ最強クラスだ。カランダガンを生で目に焼きつける貴重な機会でもある。ジャパンCの魅力は日本馬との力比べにあるが、同時に海の向こうの強豪に出会える体験にもある。
ここからは過去10年分のデータを使用して、今年のジャパンCを展望する。

人気別では、1番人気が【6-1-2-1】勝率60.0%、複勝率90.0%と強力。日本のトップホースが集うレースであり、東京芝2400mという舞台を踏まえても、主役はその座を簡単には明け渡さない。
対抗格の2番人気こそ【0-3-3-4】複勝率60.0%と勝ち星なしだが、3番人気は【2-1-1-6】勝率20.0%、複勝率40.0%で、勝ち馬は5番人気以内から。7、8番人気の連絡みもあるものの、基本は上位5頭の激突と考えていい。

クロワデュノール、マスカレードボールが当てはまる3歳は【1-5-2-15】勝率4.3%、複勝率34.8%。勝ったのは2018年のアーモンドアイ1頭。20年コントレイル、23年リバティアイランドなど三冠クラスも2着止まり。ジャパンCで古馬とはじめて対戦する3歳馬はやや苦戦傾向にある。
一方、ダービー馬クロワデュノールは海外ですでに古馬との対戦を経験済みであり、フランス遠征で培った力をぶつける。天皇賞(秋)ですでに古馬を破ったマスカレードボールは実績申し分なし。天皇賞(秋)を勝った3歳馬のジャパンC挑戦は96年バブルガムフェロー13着、02年シンボリクリスエス3着の2頭。勝てば史上初の快挙だ。
古馬の好走は4歳【4-4-4-37】勝率8.2%、複勝率24.5%、5歳【5-2-3-32】勝率11.9%、複勝率23.8%の二世代から。6歳以上は【0-0-0-50】。充実期を迎える主力世代が強力だ。
古馬は4歳【4-4-4-37】勝率8.2%、複勝率24.5%、5歳【5-2-3-32】勝率11.9%、複勝率23.8%の二世代。6歳以上は【0-0-0-50】。充実期を迎える主力世代が強力だ。


















