年齢では6歳が一歩リード
東京にはJRAのダートコースで唯一、ワンターンのマイル戦がある。地方では盛岡に設定はあるものの、芝スタートとなると、これまた唯一無二。東京競馬場ではこのコースを基幹コース的扱いになっており、他場とは一線を画す。
東京ダートの難しさはここでしか経験できない適性があること。当然ながら、武蔵野SとチャンピオンズCのつながりは薄く、どちらかというと、その先のフェブラリーSを見据えた戦いというニュアンスが強い。
ちなみに、先日行われた同舞台のペルセウスSを圧勝したジェイパームスは重馬場とはいえ、1:32.9で勝利を収めた。もはや芝コースの時計とそん色ないレベルだ。その動向は注目に値するが、ダートGⅠ挑戦となると、賞金加算が急がれるところ。とはいえ、2月まで無理なローテーションも組めず、悩ましい。
ここからは過去10年分のデータを使用して、今年の武蔵野Sを展望する。

人気別では1番人気【2-1-1-6】勝率20.0%、複勝率40.0%、2番人気【3-2-1-4】勝率30.0%、複勝率60.0%、3番人気【2-0-0-8】勝率、複勝率20.0%と上位は拮抗している。これから頂点を目指す馬たちによる力量の接近した戦いらしく、人気ほど隔たりはない。
以下、6番人気【1-1-2-6】勝率10.0%、複勝率40.0%、8番人気【1-2-1-6】勝率10.0%、複勝率40.0%など伏兵も負けていない。東京ダートのなかでも堅調なコースではあるが、人気の盲点も存在する重賞だ。

年齢別では6歳が【4-1-1-23】勝率13.8%、複勝率20.7%と目立つ。スピード志向の東京とはいえ、やはりダートはベテラン勢も元気いっぱい。回収率は単勝253%、複勝143%と高く、妙味もある。年齢を理由に評価を下げてはいけない。
若い組では4歳が【3-3-3-27】勝率8.3%、複勝率25.0%と目立つ。一方で5歳が【1-3-3-37】勝率2.3%、複勝率15.9%と勝ちきれない点にも注意したい。また、3歳は【1-2-1-15】勝率5.3%、複勝率21.1%。ダート三冠路線が整備され、レベル上昇が見込めるだけに、今後の台頭に目を配ろう。


















