「美浦所属馬」「前走1番人気」も優秀
2025年6月8日に東京競馬場で行われる第75回安田記念。前哨戦の京王杯スプリングカップ(京王杯SC)から、今年は1頭しか登録馬がいない。今年の京王杯SCはいつもより10日ほど早く行われたが、それより前に行われたマイラーズCからは4頭の登録馬があった。
日程が動いた影響があるのかどうか、現時点では分からない。ただ、いろんな路線から集まったぶん、例年以上に面白いレースとなるだろう。
安田記念にはどんな傾向があるのか。今回も過去10回のデータを基にして検証していきたい(前走人気は前走海外出走馬を除く。前走着差は前走海外出走馬の一部を除く)。
☆所属
美浦所属6勝(13連対)、栗東所属3勝(6連対)、海外所属1勝(1連対)。勝利数もそうだし、勝率、連対率、複勝率も美浦所属馬が上回っている。ここまではっきり美浦有利のGⅠも珍しい気がする。
☆性別
牡馬(セン馬含む)7勝(12連対)、牝馬3勝(8連対)。勝率、連対率、複勝率は牝馬が大きく上回っている。
牝馬なら何でも好走するわけではなく、美浦所属の牝馬は勝率25.0%、連対率58.3%に対して、栗東所属の牝馬は勝率0%、連対率11.1%。美浦所属の牝馬が圧倒的に強いレースということが分かる。
☆年齢
連対馬が最も多いのは4歳馬の8頭。勝率、連対率、複勝率も優秀で、4歳馬がプラスデータとなる。7歳馬から勝ち馬が出ておらず、3歳、そして8歳から連対馬が出ていない。
☆前走クラス
条件戦からの参戦はなし。前走地方組(1頭)以外はすべて勝ち馬が出ている。
☆主な前走
ヴィクトリアマイル組が連対率40%超だが、今年は該当なし。意外なのは15頭が該当する大阪杯組(GⅠ昇格後)で、1頭も連対馬が出ていない。
☆前走着順
連対馬が最も多く出ているのは前走1着馬(6頭)だが、抜けた存在とはいえない。この項目はプラスデータなしとする。
☆前走人気
複勝率がいい前走1番人気、勝率と連対率がトップの前走2番人気がプラスデータ。ただし、今年は前走2番人気の馬はいない。
また、前走5番人気以下から勝ち馬が出ていない。
☆その他
前走を0.7秒以上で負けて、本番で連対したのは2020年の1着馬ダノンキングリーだけ。また、前走で1800mを走った馬から勝ち馬が出ていない。