前走3、4着が優勢
2025年5月18日に東京競馬場で行われる第20回ヴィクトリアマイル。牝馬限定戦とはいえ、歴代の勝ち馬からウオッカ、アーモンドアイと2頭の顕彰馬(殿堂馬)が出ている。19年の歴史で2頭だから、すごい確率である。
当レースにはどのような傾向があるのか。今回も過去10年の傾向を基にして検証していきたい。
☆所属
美浦所属馬4勝(8連対)、栗東所属馬6勝(12連対)。勝率、連対率、複勝率すべてで美浦所属馬が少し上回っている。

☆年齢
出走馬のほとんどが4~6歳。目立った差はついていないが、一応6歳馬が3部門でトップとなっている(今年は、唯一の6歳馬ヒルノローザンヌが除外対象。7歳以上の登録はなし)。
ちなみに7歳馬の出走は4頭だけで、2016年にストレイトガールが優勝している。

☆前走クラス
馬券に絡んだのはすべて重賞組(海外含む)で、特に、国内GⅠ組の好走率が高くなっている。海外遠征組は【1-0-0-4】で、2023年にソングライン(前走はサウジアラビアの1351ターフスプリント)が優勝している。条件戦、OP/L組から3着以内に入った馬はいない。

☆出走馬の主な前走
複数の連対馬を出しているのは、阪神牝馬S(7頭)と、中山牝馬S(3頭)だけ。頭数の関係もあるものの、阪神牝馬Sより中山牝馬Sの方が、勝率や連対率が上。同じ牝馬シリーズの福島牝馬Sは【0-1-1-18】で勝ち馬が出ていない。
なお、好走率の高いGⅠ組だが、連対した5頭はいずれも違うレースを経由していた。その点からも前走GⅠ組は信頼していいだろう。
今年から施行時期と距離が変わった愛知杯がヴィクトリアマイルのステップレースに加わっている。どんな結果が出るのか、今後も注目していきたい。

☆前走着順
前走1着馬は【0-3-1-33】と出走数は多いが、1頭も勝ち馬が出ていない。ハンデ戦以外の重賞では珍しい。プラスデータは複勝率35%を超える前走3着馬と、サンプルは少ないものの、連対率が28.6%と良好な前走4着馬だ。

☆前走人気
前走1番人気馬が勝利数、連対数、勝率、連対率、複勝率でトップ(勝率は前走3番人気と同率)。前走10番人気以下から連対馬が出ていない。

☆前走馬体重
勝ち馬10頭中、8頭が前走460kg~499kgの間で出走していた。前走馬体重が459kg以下は勝率1%台と低迷。500kg以上で出走した馬から勝ち馬が出ていない。

☆その他
前走で1400mのレースを走っていた馬はすべて着外。また、黒鹿毛の勝ち馬は過去10年ではいない。

















