「前走1番人気」が抜群
2025年5月11日に東京競馬場で行われる第30回NHKマイルC。ダービーなどのクラシックにセン馬が出走できないのは有名な話だが、実はNHKマイルCもセン馬が出走不可となっている。
創立当初、「マル外ダービー」(※マル外=外国産馬。「外」を◯で囲んでいるため)と呼ばれていたのは関係ないとは思うが……。ちなみに、朝日杯FSやホープフルSも、同様にセン馬が出走できないGⅠとなっている。
そんなNHKマイルCにはどのような傾向があるのか。今回も過去10年の成績を基にして検証していきたい。
☆所属
美浦所属が4勝(10連対)、栗東所属が6勝(10連対)。勝率、連対率、複勝率はすべて美浦所属が上だ。ホームの面目躍如といったところか。
☆性別
牡馬が8勝(12連対)、牝馬が2勝(8連対)。ただし、連対率では牡馬が8.6%に対し、牝馬が20.5%と大きく上回っているので、牝馬優勢としたい。
☆キャリア
勝率がいいのはキャリア6戦(勝率11.8%)、連対率がいいのはキャリア3戦(連対率率21.4%)。後者は該当馬不在のため、前者を今回のプラスデータとする。一方、キャリア7戦は連対率が5%を切っていて、キャリア8戦を超えると、連対馬がいなくなる。
☆前走クラス
前走でGⅠを走っていた馬が強い。一方、未勝利戦や1勝クラス、もしくはオープンを走っていた組から1着馬は出ていない。
☆主な前走
GⅠでは皐月賞と桜花賞組の好走率が優秀。出走頭数の多いニュージーランドTとアーリントンC(※今年からチャーチルダウンズCに改称)はともに勝率5%を切っている。特にアーリントンCは連対率も5%を切っており、好走確率が低い。
☆前走着順
サンプルが9頭と少ないのは難点だが、4着馬【2-2-0-5】の好走率が高く、プラスデータとしておきたい。1着馬は勝率、連対率とも5%を切っている。また、6着以下からは勝ち馬が出ていない。
☆前走人気
前走で1番人気に支持されていた馬が抜けている。4番人気だと連対馬が出ておらず、5番人気からは勝ち馬が出ていない。
☆前走馬体重
前走馬体重が450kg以下、もしくは510kg以上だった馬はすべて連対を外している。
☆前走距離
前走で2000mを走っていた馬の好走率が高いが、これは前述の皐月賞組と好相性なのが影響しているのだろう。一方で1800mを走っていた組からは勝ち馬が出ていない。
☆誕生月
3月生まれの馬が6勝を挙げ、勝率も高い。1月生まれからは勝ち馬が出ていない。
☆前走タイム差
前走で0.8秒以上離されて負けた馬から勝ち馬は出ていない。