「春の盾」に近いのは京都芝外回りに強い馬
4日に京都競馬場で開催される天皇賞(春)。芝3200mで行われる超長距離GⅠだ。
過去の勝ち馬を見ると、メジロマックイーンやライスシャワー、キタサンブラック、フィエールマンなど菊花賞馬が多い。1986年以降の京都開催の天皇賞(春)は36回あって、菊花賞馬はうち14勝。今年は不在だが、やはり同じ京都芝外回りを制した馬は相性がいいようだ。
ここでは過去10年のうち京都開催の過去8回について、ローテーションに見られる特徴を探っていく。
近年の勝ち馬を見ていても、4歳馬はもれなく菊花賞を経由している。4歳馬【3-1-3-26】のうち、菊花賞の出走経験がある馬は【3-1-2-15】で好走馬のほとんどが該当している。ただ菊花賞を経験しているだけではダメで、キャリア10戦以上【0-0-0-13】に対し、9戦以内が【3-1-2-2】と差は歴然。大事に使われて馬体の成長を促されている方が良い。
今年ならビザンチンドリーム、ヘデントールがプラスで、ショウナンラプンタ、ハヤテノフクノスケ、そして菊花賞に出ていないサンライズアースは割引となる。
ちなみにサンライズアースは勝ち馬の半分が該当する阪神大賞典1着からのローテーション。該当馬は【4-0-2-1】勝率57.1%とデータは強力だが、サンライズアース自身が菊花賞はおろか、京都芝外回りの経験もない点はやはり気になる。
5歳以上の勝ち馬はほとんどが前年の有馬記念を経由していた。スタミナが問われやすい長距離GⅠの経験は重要ということだろう。ポイントは有馬記念時の人気で、9番人気以内は【4-3-2-8】勝率23.5%、複勝率52.9%、10番人気以下は【0-1-0-10】複勝率9.1%と、ある程度評価されていた馬がいい。
ジャスティンパレスは昨年末の有馬記念時4番人気でデータ通り。23年に当レースを勝っており、適性も問題ない。馬柱を見ても、いかにも距離延長で着順を上げてきそうなタイプで、マークしておきたい。
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