実力拮抗で混戦気配漂う牝馬クラシック初戦
13日に阪神競馬場で行われる桜花賞(GⅠ・芝1600m)。牝馬クラシックの初戦には2歳女王アルマヴェローチェをはじめ、重賞レースレコードVの実績を引っ提げて臨むエリカエクスプレスとエンブロイダリーらフルゲート18頭が揃った。SPAIA予想陣5人はどの馬に本命印を打ったのか見ていこう。
ビップデイジー、エンブロイダリー、アルマヴェローチェの3頭に全5人の印が付き、ビップデイジーとエンブロイダリーには本命印が2つずつ入った。阪神JF2着のビップデイジーを指名したのは、AI予想エンジンKAIBAと東大ホースメンクラブ。東大HCは直行ローテを取らず同舞台のチューリップ賞を使った点も踏まえて、「GⅠ連対かつ同コース経験という面で安定感は最も高い」と評する。
一方、レース傾向と血統解説を連載する坂上明大氏はエンブロイダリーに熱視線を送る。前走馬体重482kgと馬格に恵まれている本馬は、「過去10年の全勝ち馬が馬体重460kg以上」という本レースの傾向に合致。さらに、「父アドマイヤマーズも母父クロフネもNHKマイルC優勝馬で、3歳春のマイルGⅠはピッタリの配合形」と血統面で高く評価している。
データ予想の門田光生氏もエンブロイダリーを本命に推す。唯一割引データがなかっただけでなく、勝率30.0%、連対率40.0%を誇る「前走0.3秒差以上で勝利」の好走データにも当てはまった。昨年の桜花賞をステレンボッシュで制しているJ.モレイラ騎手が騎乗予定であることも好材料だ。
京都大学競馬研究会はリンクスティップを本命に推奨。対抗以下では、アルマヴェローチェに5つ、エリカエクスプレスに4つの印が集まった。絶対的と言える存在がいない中、牝馬クラシック戦線の幕開けを勝利で飾るのは、はたして。
AI予想エンジンKAIBA
◎ビップデイジー
◯エリカエクスプレス
▲トワイライトシティ
△エンブロイダリー
×アルマヴェローチェ
京都大学競馬研究会
◎リンクスティップ
◯アルマヴェローチェ
▲ビップデイジー
△エリカエクスプレス
×ブラウンラチェット
×エンブロイダリー
東大ホースメンクラブ
◎ビップデイジー
◯リンクスティップ
▲アルマヴェローチェ
△ショウナンザナドゥ
×エンブロイダリー
×エリカエクスプレス
坂上明大(血統分析)
◎エンブロイダリー
◯リンクスティップ
▲アルマヴェローチェ
△ミストレス
×エリカエクスプレス
×ビップデイジー
×クリノメイ
×ナムラクララ
門田光生(データ予想)
◎エンブロイダリー
◯ブラウンラチェット
▲リンクスティップ
△ビップデイジー
×アルマヴェローチェ
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