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【高松宮記念】最多4勝「5歳馬」ビッグシーザーは割引要素ゼロ 異例のローテも問題なし

2025 3/26 12:00門田光生
高松宮記念の前走着順別成績(過去10回),ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

前走香港スプリント組が好相性

2025年3月30日に中京競馬場で行われる第55回高松宮記念。「55回」ということで、「5」の馬番や枠にどの馬が入るか気になるファンもいるだろう。そこで、改称前の「高松宮杯」も含めた過去のゾロ目回を調べてみた。結果は以下の通り。

第11回 枠連2-6 馬連2-6 ※当時は馬連未発売
第22回 枠連1-4 馬連1-8
第33回 枠連1-8 馬連1-18
第44回 枠連3-8 馬連5-17

悲しいほど、ゾロ目の数字が馬券に絡んでいなかった。やはり、信頼できるのはデータ予想ということで、今回も過去10回の成績を使って高松宮記念について検証していきたい。

☆所属
美浦所属馬2勝(4連対)、栗東所属7勝(15連対)、外国馬1勝(1連対)。東西の比較では、勝率と連対率で栗東、複勝率で美浦所属馬が上回っている。

出走馬の所属,ⒸSPAIA


☆性別
牡馬、セン馬が9勝(12連対)。牝馬は2020年モズスーパーフレアの1勝(※2位入線からの繰り上がり優勝)だけ。ただし、2着は7回あり、連対率では牡馬、セン馬を上回っている。

出走馬の性別,ⒸSPAIA


☆年齢
5歳馬が勝利数(4勝)、連対数(8連対)でリード。勝率、連対率、複勝率の項目でもトップだった。一方、8歳以上で連対した馬はいない。

出走馬の年齢,ⒸSPAIA


☆前走クラス
勝ち馬が出ているのは、GⅢ(7勝)か、海外組(3勝)の2パターンだけとなる。

出走馬の前走クラス,ⒸSPAIA


☆出走馬の主な前走
国内の有力なステップレースは、シルクロードS、オーシャンS、阪急杯の3つ。この中で、最も連対馬を出しているのが、シルクロードS(7連対)。勝ち馬を5頭も出しており、最有力ステップレースと考えていいだろう。

阪急杯は3連対、オーシャンSは2連対で、ともに勝ち馬は1頭だけ。このほかで目に付くのが、香港スプリント組。サンプルが8頭と少ないながら、2勝、3着1回とよく馬券に絡んでいる。

出走馬の主な前走,ⒸSPAIA


☆主な前走着順
4勝を挙げている前走2着馬が今回のプラスデータ。一方、前走9着以下だと勝ち馬が出ておらず、2着馬も1頭だけ。連対率が2.0%と低い。

出走馬の主な前走着順,ⒸSPAIA


☆前走人気
連対率が30.8%の前走1番人気(8連対)、勝率17.6%の同4番人気(3勝)馬をプラスデータとする。ほか、前走5~9番人気は勝ち馬なし、同10番人気以下は勝率、連対率ともに低い。

出走馬の前走人気,ⒸSPAIA


☆前走距離
阪急杯以外のトライアルレースが1200mということもあって、勝ち馬10頭中、9頭が前走1200mだった。前走でマイル以上を走って連対したのは、2018年の2着馬レッツゴードンキ(前走:フェブラリーS)だけとなる。

出走馬の前走距離,ⒸSPAIA


☆毛色
黒鹿毛、青鹿毛など、黒っぽい毛色の馬が苦戦傾向。前者は31頭が出走して1勝、2着なし。青鹿毛は勝ち馬が出ていない。

出走馬の毛色,ⒸSPAIA


☆その他
前走で0.8秒差以上の負けだった馬からは勝ち馬が出ておらず、2着も1頭だけ。また、前走馬体重が460kg以下だった馬は該当22頭すべてが馬券圏外となっている。

出走馬のその他データ,ⒸSPAIA


念願のGⅠ制覇へ、ビッグシーザー

高松宮記念のデータをまとめてみよう。

【好走率アップ】
A「5歳」
B「前走シルクロードSか香港スプリント」
C「前走2着」
D「前走1番人気、もしくは4番人気」

【勝率ダウン】
E「前走10番人気以下」

【勝ち馬なし】
F「前走GⅢ、海外以外」
G「前走5~9番人気」
H「前走0.8秒差以上の負け」

【連対馬なし】
I「8歳以上」
J「前走馬体重460kg以下」

まず、プラスデータを勝率順に並べると、以下の通りになる。

プラスデータ(勝率順),ⒸSPAIA


今回、プラスデータを最も多く持っているのは、エイシンフェンサー(AB)、ビッグシーザー(AD)、ルガル(AB)の3頭。このうち、勝ち馬なしor連対馬なしとなるデータ「F~J」を持たないのは、ビッグシーザーだけ。

昨年11月末の京阪杯以来という異例のローテーションだが、相性がいい香港スプリントも12月初旬の施行なので、この程度の間隔は気にしなくていいだろう。よって、本命はビッグシーザーとする。

続いて、プラスデータを連対率順に並べると、以下の通りとなる。

プラスデータ(連対率順),ⒸSPAIA


相手探しに関しては、勝ち馬が出ていないデータ「FGH」を持つ馬も対象とする。連対馬なしの「IJ」を持たず、プラスデータを2つ持つのは、上で挙げたエイシンフェンサー、ルガルの2頭。このうち、2番目に連対率が良いB「前走香港スプリント」を持っているルガルを相手筆頭とし、エイシンフェンサーを3番手にする。

4番手には勝率、連対率ともに優秀なB「前走が香港スプリント」を持ち、マイナスデータが1つもないサトノレーヴを挙げたい。

◎ビッグシーザー
◯ルガル
▲エイシンフェンサー
△サトノレーヴ

《ライタープロフィール》
門田 光生(かどた みつお)
競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。
先週の20日、祝日の園田競馬場のイベントに、瀬川瑛子さんが登場。50代以上にはしびれるチョイスで、本物を見て震えました。馬券は負けたけど、いい1日になりました。

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