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【マンガ】阪神大賞典は「年齢」で明暗 GⅠ馬ブローザホーンの取捨は2つの「重さ」がカギに

2025 3/21 17:00SPAIA編集部
2025年阪神大賞典,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

唯一の重賞馬に向かい風のデータ

今週末は阪神競馬場で阪神大賞典が開催されます。重賞勝ち馬は6歳のブローザホーンのみですが、日経新春杯2着のショウナンラプンタやオーストラリアGⅠメルボルンC2着のワープスピードなど実力馬がそろうメンバー構成となっています。

実績を考えればGⅠ馬ブローザホーンの一強ですが、昨年の宝塚記念Vから京都大賞典11着、ジャパンC12着、有馬記念12着と3連敗。実績がある分、取捨に悩むところです。

<阪神大賞典、過去10年の年齢別成績>
4歳【4-4-2-11】勝率19.0%、複勝率47.6%
5歳【3-4-5-18】勝率10.0%、複勝率40.0%
6歳【3-2-3-22】勝率10.0%、複勝率26.7%
7歳以上【0-0-0-37】勝率0.0%、複勝率0.0%

データでは、当レースの年齢別成績からわかる通り若い方が良好。これは後半に末脚比べとなる分、スピードに分がある若い馬の方が有利になるのが要因と考えられます。

また、レースレベルが高い前走有馬記念の馬は【4-5-2-6】勝率23.5%、複勝率64.7%ですが、5歳以下【4-4-2-0】に対し、6歳以上【0-1-0-6】とここでも年齢で明暗。6歳のブローザホーンにとっては向かい風と言えるでしょう。

ちなみにブローザホーンは5月生まれなので人間と同じ数え方ならまだ「5歳」ですが、5月生まれの6歳でも【0-1-1-6】で0勝。遅生まれでも6歳は苦戦を強いられています。

斤量データに光あり?

2025年阪神大賞典、漫画,ⒸSPAIA(作画・キナ酸ラクトン)

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年齢的に苦しいデータが並ぶブローザホーン。もう一つ考慮したいのは「重さ」です。もともと馬体重が軽い馬で、前走も432kgでの出走でした。

過去10年の前走馬体重459kg以下の馬は【3-3-3-8】勝率17.6%、複勝率52.9%と好成績。自身も昨年3着時に馬体重426kgでした。やはり長距離では馬体重が軽い馬の方が走りやすい分、好走率が高いようです。

今年のブローザホーンは斤量59kgで、馬体重と比べてだいぶ重いですが、過去10回で一番斤量が重かった馬は【4-2-3-9】勝率22.2%、複勝率50.0%です。本馬は昨年も一番重い斤量58kgで好走しており、対応しても不思議はありません。

長距離レースで重要な要素になる馬体重データが、年齢の傾向を跳ね返すのか。ブローザホーンの取捨はどちらのデータを重視するかがポイントになります。ただ、矛盾する2つのデータがある、という点でデータ予想としては興味深いレースです。

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