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5つのデータから絞れた馬は？
今回は日曜に阪神競馬場で行われる阪神大賞典を予想する。いつも通り、過去10年のデータを使って複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。登録11頭を対象に、当てはまった馬を消していく。
『前走上がり4位以下』×『キャリア24戦以上』★0.0%★
まずは前走で上がり3ハロン4位以下だった馬を取り上げたい。過去10年の成績は【6-6-5-56】（複勝率23.3%）とまずまずだ。ただし、該当馬が阪神大賞典までに24戦以上走っていた場合、計34回すべて4着以下に消えている。
今年このデータに当てはまったのは、メンバー唯一の重賞ウイナーで昨年の宝塚記念を制したブローザホーンを含めた3頭。ワープスピードも昨年の当レースで2着に好走し、その後もメルボルンCで2着に入るなど長距離実績は十分だが、今回は思い切って消去する。
【今年の該当馬】
・ウインエアフォルク
・ブローザホーン
・リンフレスカンテ
・ワープスピード
『前走3000m以上』×『前走5着以下』★0.0%★
続いて取り上げるのは、前走で3000m以上の距離を使われた馬だ。ダイヤモンドSや3勝クラスに出走していた馬が目立つが、過去10年で【1-3-3-32】（複勝率17.9%）といまひとつ。なかでもその前走で5着以下に敗れていた場合、計17回の挑戦ですべて馬券圏外だった。
今年はウインエアフォルクとコパノサントスの2頭が該当した。どちらもGⅡでは荷が重いとみて消去リスト行きとする。
【今年の該当馬】
・（ウインエアフォルク）
・コパノサントス
『キングマンボ系』×『重賞未勝利』★0.0%★
3つ目は血統データに注目した。取り上げるのは父がキングマンボ系の馬だ。過去10年の成績は【2-1-0-18】（複勝率14.3%）と2頭が計3回馬券圏内に好走しているが、その2頭に共通していたのがその時点で重賞を勝っていたこと。逆に重賞未勝利のキングマンボ系は8頭・計10回の挑戦ですべて4着以下に沈んでいた。
今年は以下の3頭がこのデータに当てはまった。消去済みのリンフレスカンテに加えて、ともに格上挑戦で臨むウィープディライトとサンライズアースを消去する。
【今年の該当馬】
・ウィープディライト
・サンライズアース
・（リンフレスカンテ）
『前走時馬体重減』×『前走から中7週以下』★4.5%★
続いては前走時の馬体重増減に注目した。ここで取り上げるのは、前走がマイナス馬体重だった馬。過去10年の成績は【1-1-3-28】（複勝率15.2%）とやや不振で、特に前走から中7週以下の間隔で出走してきた馬は【0-1-0-21】（同4.5%）だった。前走でマイナス馬体重だった馬を狙うなら、休養明けの馬がベターだろう。
今年は消去済みの2頭に加えてマコトヴェリーキーを消去する。前走の京都記念は7番人気ながら3着に食い込み、重賞でも力を見せた。ただ初となる2400mを超える距離がどうか。レースの間隔も明けた方がいいタイプで、中4週の今回は見送りが妥当とみる。
【今年の該当馬】
・（コパノサントス）
・（サンライズアース）
・マコトヴェリーキー
『前走時馬体重480kg未満』×『今回馬体重減』★5.6%★
4つの条件を終えて、11頭中8頭を消去した。最後も前走時の馬体重に関するデータを取り上げたい。
ここでは前走時の馬体重が480kg未満だった馬を対象とする。過去10年の成績は【3-4-4-30】（複勝率26.8%）と上々の成績。ただし、阪神大賞典で馬体を減らしていた馬に限ると、【0-1-0-17】（同5.6%）で、好走したのは、20年に5番人気で2着に入ったトーセンカンビーナだけだった。
残っている3頭の中で前走時の馬体重が480kg未満だったのはゴールデンスナップだけ。もし今回馬体重減なら迷わず消去する。
【今年の該当候補】
・ゴールデンスナップ
全ての条件を終えて確実に残るのは、ショウナンラプンタとヴェローチェエラの2頭となった。実績的には青葉賞2着、菊花賞4着などがあるショウナンラプンタの方が上。鞍上も長距離なら「武豊騎手＞川田将雅騎手」だろう。ショウナンラプンタを本命に推したい。
馬券はゴールデンスナップ消去なら、ショウナンラプンタ→ヴェローチェエラの馬単1点。ゴールデンスナップが消去を免れれば、ショウナンラプンタ→ヴェローチェエラ→ゴールデンスナップの三連単1点で勝負する。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2023年8月から長期休養に入っていたが、24年6月に再開。今年はワイドを中心にコツコツ的中を狙う。
◆前回の結果◆
＜金鯱賞＞
◎デシエルト（2番人気4着）
◯ラヴェル（5番人気9着）
※単勝、馬連、ワイド→不的中
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