「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【根岸S】攻略のカギは「東京マイル実績」 該当馬少ない今年は2頭で高配狙いだ

2025 1/29 17:00逆瀬川龍之介
根岸S攻略のカギは東京マイル実績にあり,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

スタミナが問われる東京ダート1400m

結論から言ってしまおう。根岸S攻略のカギは“東京マイル実績”にある。

舞台となる東京ダート1400mのポイントは(1)直線が長い(2)急坂がある、の大きく2つ。したがって、短距離にしてはスタミナが問われるコースなのだ。

それゆえ好走馬は、スプリンターよりもマイル以上で結果を出している馬が多い。とりわけ注目は東京ダート1600mの重賞orオープンで結果を出している馬だ。

近年の根岸Sを振り返ってみよう。

<東京ダート1600mの重賞orオープン実績があった根岸S好走馬>※一部
2016年 グレープブランデー(10番人気3着、13年フェブラリーS1着)
2018年 ノンコノユメ(6番人気1着、15年武蔵野S1着)
2021年 ワンダーリーデル(10番人気2着、19年武蔵野S1着)
2023年 レモンポップ(1番人気1着、22年武蔵野S2着)
2023年 ギルデッドミラー(2番人気2着、22年武蔵野S1着)
2023年 バトルクライ(4番人気3着、22年ユニコーンS3着)

23年の1~3着馬(レモンポップ、ギルデッドミラー、バトルクライ)は、いずれも東京ダート1600mの重賞orオープンで3着以内の実績あり。

人気薄に目を向ければ、16年に10番人気で3着のグレープブランデー、18年に6番人気で優勝したノンコノユメ、21年に10番人気で2着のワンダーリーデルは、全て東京ダート1600mの重賞ウイナーだった。

昨年こそ東京ダート1400mでは異例の超スローペースとなったので“スプリンター寄り”の馬が上位を占めたが、これはレアケース。繰り返すが、根岸Sは距離適性が長めの馬、なかでも東京ダート1600mに実績がある馬を狙うのが常道となる。


好走イメージに合致する2頭に注目

今年の登録馬を見てみよう。注目点は1400m以下で実績を残してきた馬が多いということだ。

ドンフランキーは1400m以下で重賞を3勝しているが、1600mのフェブラリーSでは9着に大敗しているので、全幅の信頼は置きづらい。また昨年の2、3着馬であるアームズレインとサンライズフレイムもハイペースになった時にどうか、一抹の不安が残る。

これらの馬とは対照的に、“東京ダート1600mはお任せ!”と胸を張れるのがタガノビューティーだ。

この舞台では21年にオアシスS(L)を勝ち、23年の武蔵野S(GⅢ)で2着、昨年のフェブラリーS(GⅠ)が4着と適性は◎。明けて8歳だが、前走のJBCスプリント(JpnⅠ)で重賞初制覇を果たしたように、今まさに充実期といった雰囲気なので軸として信頼したい。

穴ではショウナンライシンにも注目だ。過去5勝が全てマイル以上の距離。昨秋には東京ダート1600mのグリーンチャンネルC(L)を制しているので、根岸Sにハマるイメージがある。

さらに現時点では除外対象だが、バトルクライとペリエールも出走が叶えば要チェック。少なくともヒモでは押さえておくことをオススメしたい。

《ライタープロフィール》
逆瀬川龍之介
国内の主要セール、GIのパドックはもちろん、時には海外のセリにも足を運ぶ馬体至上主義のライター。その相馬眼を頼りにする厩舎関係者、馬主は少なくない。一方、マニアック、かつ実用的なデータを駆使して、ネット媒体や雑誌などにも寄稿するなど、マルチな才能を持っている。

《関連記事》
【根岸S】「前走カペラS2着以内」は連対率60.0% データで有力なのはクロジシジョーやフリームファクシら
【根岸S】近年は馬体重520kg超の大型馬が3連勝 フェブラリーSにつながる一戦を「記録」で振り返る
【根岸S】過去10年のレースデータ

 コメント(0件)
    SPAIAちゃんねるバナー