新馬戦組が好調
2025年1月13日に、今年は中京競馬場で行われる第59回シンザン記念。日程的に阪神JFや朝日杯FS、そしてホープフルSの上位馬の出走は望みづらいとはいえ、2018年の1着馬アーモンドアイ(牝馬三冠など)を筆頭に、2016年2着ジュエラー(桜花賞優勝)、2021年1着ピクシーナイト(スプリンターズS優勝)、2022年1着マテンロウオリオン(NHKマイルC2着)など、上位入線馬の中には、後のGⅠ活躍馬も多数含まれている。
そんな彼ら、彼女らも3歳になったばかりの頃は、まだ素質馬の1頭に過ぎなかった。今年もダイヤの原石は転がっているのだろうか。楽しみいっぱいのこのレースには、果たしてどんな傾向が出ているのか。過去10年の成績を基にして傾向を調べていこう。
☆所属
美浦2勝(3連対)、栗東8勝(17連対)。この数字だけで見ると栗東所属馬が圧倒しているが、勝率と連対率は美浦所属馬の方が上。複勝率だけ栗東所属馬が上回っている。東西の差はなしとしておく。
☆性別
牡馬、セン馬が7勝(15連対)、牝馬が3勝(5連対)。数字こそ少ないが牝馬は勝率14.3%、連対率23.8%と大きく上回っている。複勝率もわずかだが上で、ここは牝馬優勢としたい。
☆キャリア
キャリア1、2戦で計7勝。勝率、連対率ともに優秀だ。そのほかでは、キャリア5戦も、好走率が高い。一方、キャリア3、6戦からは勝ち馬が出ておらず、7戦以上では馬券に絡んだ馬がいない。
☆前走クラス
勝ち馬が出ているのは、新馬、未勝利、1勝クラス、そしてGⅢ組。最も多く連対馬が出ているのは1勝クラス組で、8頭(4勝)が連対している。勝率がいいのは新馬組で15.0%もある。またサンプル数は少ないが、GⅢ組も【2-0-0-6】と悪くない。
☆前走着順
前走1着馬が5勝(11連対)。1、2着馬の半分以上を占めている。ただ、好走率としては特に目立ったものではない。好走率が高いのは前走2着馬で【2-1-0-7】勝率20.0%、連対率30.0%。前走5着以下となると、好走率は一気に下がってしまう。
☆前走着差
前走1着馬を比較すると、「着差0.2秒以上」が「着差0.1秒以内」と比べて、かなり高い好走率となっている。
また、1.2秒以上で負けた馬は3着以内に1頭もきていない。
☆前走人気
前走で1番人気に支持されていた馬が6勝(11連対)。勝率、連対率、複勝率も抜けて高い。同2番人気や5番人気以下の数字は可もなく、不可もなくといったところ。
良くないのは前走3、4番人気で、該当する24頭から連対馬は出ていない。
☆前走距離
前走が1200m、もしくは2000mで、連対した馬は1頭もいない。
☆前走場所
前走が東京競馬場だった馬が勝率23.8%と良好。一方、サンプルが10頭以上いて、勝ち馬が出ていないのは、前走で中京競馬場を走っていた馬。今年は中京開催だが、中京で行われた3回のデータに絞っても【0-1-0-6】となっている。
☆その他
その他で気になったデータは2つ。まず毛色で、栗毛の勝ち馬は出ていない。また、前走がダートだった馬はすべて着外だった。